小泉農相はスピード感のある対応を行っているが、コメ不足の本質的な問題は解決されていない。現場主義の研究者が問題の深層に迫る。
令和日本を襲ったコメ不足。世論は政府の責任を問う声が強いが、その陰で忘れがちなのは、高温障害による二年連続の実質的な不作だ。この事実を無視して、政府の責任だけを強調することは本質を見誤る。米不足に対してスピード感のある対応がなされているが、問題解決には中長期的取り組みが不可欠だ。本書は政策立案の経緯を熟知し、生産現場のフィールドワークを繰り返してきた専門家が、危機を客観的かつ定量的に分析し、日本の米が直面している課題と解決への道筋を正確に伝える問題提起の書。
本書は、令和日本を襲ったコメ不足とは何だったのか、日本の米が直面している課題についてを様々な観点から分析した一冊。なぜ店頭から米は消え、高騰したのかを丁寧に解き明かし、天災と人災の二つの側面から数字に基づいて分析しています。気候変動の現実と、それに追いついていない日本の農政や経済構造の歪みの問題課題を指摘し、農政について改めて考えさせる良書です。
【満足度】 ★★★★☆

