誰もいない部屋にこそ、嘘のない生きざまが現れる…。特殊清掃業者に日々、押し寄せる様々な依頼。彼らの仕事をとおして、孤独死した人々が抱えていた事情が浮かび上がる。『web TRIPPER』連載を大幅に加筆修正。
誰もいない部屋にこそ、嘘のない生きざまが現れる。20代無職の男性、30代独身女性、40代ベンチャー企業家、80代の資産家。孤独死した人々が抱えていた様々な事情が浮かび上がる…『護られなかった者たちへ』の著者が贈るヒューマン・ミステリー。
本書は、特殊清掃人の仕事を通して、死者が生前に抱えていた状況が見えてくるヒューマンミステリ。亡くなった人の部屋の掃除をする仕事を題材に、4つのケースが描かれる連作集でもありますが、清掃後に事象からそれぞれの事情を浮かび上がらせる展開も興味深かったです。
【満足度】 ★★★★