2019年12月06日

『マーダーズ』長浦 京

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マーダーズ [ 長浦 京 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2019/12/6時点)




 殺人を犯しながら、誰にも知られず、日常生活を続ける者たちがいる。彼らが出会うとき、法では裁き得ない殺人者たちへの断罪が始まる…。現代社会の「裏」を描いた犯罪小説。

 この街には複数の殺人者がいる。彼らが出会うとき、法では裁き得ない者たちへの断罪が始まる……。ストーカに襲われる女性を助けた夜から、商社マン・阿久津清春の日常は狂い始める。ブラウンの瞳と褐色の肌を持つその女、柚木玲美は言った「あなたが殺人犯だと知っています」。17歳の夏、清春は人を殺していた。誰にも知られず……。意図的に清春に近づいた玲美は、その「事実」と引き換えに、母の死の真相と行方不明の姉の捜索を依頼する。パートナーとなるのは、かつて実兄の殺害容疑をかけられた組対五課の刑事・則本敦子。彼女もまた、過去の事件の証拠を玲美に握られていた。異様な関係で結ばれた3人の捜査は、いくつかの未解決事件を掘り起こし、やがて社会に潜む、起こしてはならない者たちを呼び寄せてしまう……。

 本書は、登場人物の殆どが殺人者というクライムノベル。スピード感ある展開は面白かったものの、登場人物が多すぎて、全体像がボヤけてしまう部分もあり、アクションとしては良かったですが、ちょっと読み疲れのするサスペンスでした。

【満足度】 ★★★
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2019年12月05日

『へぼ侍』坂上 泉

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へぼ侍 [ 坂上 泉 ]
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 明治維新で没落した大阪の与力の跡取り錬一郎は「へぼ侍」と揶揄されていた。1877年、西南戦争が勃発すると官軍は元士族を「壮兵」として徴募。仕官の道が開けると考えた錬一郎は意気込んでそれに参加するが…。

 大阪で与力の跡取りとして生まれながら、家が明治維新で没落したため幼いころより商家に丁稚奉公に出された錬一郎は、それでも士族の誇りを失わず、棒きれを使って剣術の真似事などをして周囲の人間から「へぼ侍」と揶揄された。1877年、西南戦争が勃発すると官軍は元士族を「壮兵」として徴募、武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は意気込んでそれに参加する。しかし、彼を待っていたのは、料理の達人、元銀行員、博打好きの荒くれなど、賊軍出身者や異色の経歴の持ち主ばかりの落ちこぼれ部隊だった……。

 本書は、第26回松本清張賞受賞作で、西南戦争を舞台に落ちこぼれ兵士の活躍を描いた時代小説。物語には、犬養毅も乃木希典も西郷隆盛も登場しますが、むしろ脇役で、主役は「へぼ侍」と揶揄される無名人たちで、その人間ドラマとして戦場を疾走する姿が描かれます。

【満足度】 ★★★★
ラベル:へぼ侍 坂上 泉
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2019年12月04日

『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』小熊英二




 女性や外国人に対する閉鎖性、地方や非正規雇用の格差、生産性の低さ…。日本を支配する「社会の慣習」とは何か? 「日本の働き方」成立の歴史的経緯とその是非を問い、“この国のかたち”を浮き彫りにする。

 本書は、日本がどのように成り立ってきたのかについて考察したもの。新書でありながら600ページという分厚い一冊ですが、いわゆる慣行と呼ばれるものがどのように形成されていったのかの経緯は興味深い内容で、日本社会を俯瞰して見ることができる社会学でもあります。

【満足度】 ★★★★
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2019年12月03日

『「値づけ」の思考法 買いたくなる価格には必ず理由がある』小川孔輔

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「値づけ」の思考法 [ 小川孔輔 ]
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 利益の95%は価格戦略で決まる! 値づけの基本方程式、限定品商法のティージング効果など、儲かる値段の決め方と見せ方を考える上で必須の知識とその活用ノウハウを解説。「財布の紐」を緩ませる知恵の絞り方がわかる。

 「高く売るか? 安く売るか?」「値下げか? 値上げか?」「定額販売制か? 価格変動制か?」「値引きか? ポイント還元か?」など、きちんと利益が出て、お客が買いたくなる価格の決め方と見せ方を身近な実例、旬な話題、鋭い分析を交えて解き明かします。

 本書は、十分な利益を上げるために必要なスマートな「値づけ」(価格の決め方&見せ方=価格戦略=プライシング)について解説したもの。様々な業界で成功している会社の絶妙な価格戦略の実例をひも解きながら、プライシングの基本と実践法を平易に解説していて、「ダイナミック・プライシング」や「サブスクリプション」など、いま注目されている旬な手法や、鋭い分析・予測も随所に盛り込まれています。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年12月02日

『ちゃぶ台の昭和』小泉和子

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新装版 ちゃぶ台の昭和 (らんぷの本) [ 小泉 和子 ]
価格:2035円(税込、送料無料) (2019/12/2時点)




 裸電球の下の小さなちゃぶ台を家族で囲み、いつもは一汁一菜。貧しかったが、たまのご馳走が楽しみだった。ライスカレー、鉄火味噌、白菜漬け、五目寿司等、記憶の中の昭和の食卓をレシピ付きで再現。ちゃぶ台が語る「昭和」。

 裸電球の下の小さなちゃぶ台を家族で囲んだ。貧しかったが、たまのご馳走が楽しみだった。記憶の中の食卓をレシピ付きで再現。ライスカレー、白菜漬け等。ちゃぶ台が語るもう一つの昭和。

 本書は、ちゃぶ台に伴う昭和の食事を再現した文化史ともいえる内容で、日本の食事の変換も詳しく書かれています。ちゃぶ台の歴史も中々興味深く、ついアニメ「巨人の星」を思い出しましたが、昭和を強く感じる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月30日

『ストーカーとの七〇〇日戦争』内澤旬子

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ストーカーとの七〇〇日戦争 [ 内澤 旬子 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2019/11/30時点)




 ネットで知り合った男性との交際から8カ月。ありふれた別れ話から、恋人はストーカーに豹変した。執拗なメール、ネットでの誹謗中傷…。恐怖の神経戦を描いたリアルドキュメント。『週刊文春』連載を単行本化。

 本書は、ストーカー化した元交際相手が逮捕されてから仮釈放されるまでを描いたリアルドキュメント。ネットでのやまない中傷や身の安全を考えた転居、弁護士や警察とのやりとりなど、当事者にとって恐怖と混乱でしかない事柄が次々と起こり、その緊迫感が伝わってきます。被害者が守られるわけではない現実や、法律や公的機関が自分の味方になってくれるわけではないことなど、報復の恐怖も内容から想像できます。ただ、一番悪いのは加害者ではありますが、ここまでエスカレートするに至った経緯では、加害者の感情を逆撫でする言動も幾つか見られただけに、気持ちは理解できますが、もう少し違った対応を取るとここまで長引くことはなかったのではないかとも思いましたが、その点が読んでいても、どうしても引っかかりました。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月29日

『紙幣の日本史』加来耕三

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紙幣の日本史 [ 加来 耕三 ]
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 長く愛され続けた肖像たちの真相、激動の時代の肖像たちの逸話、お馴染みとなった肖像たちの裏話、令和を彩る肖像たちの真実…。お札の肖像が採用された時代背景を見つめ、意外な歴史エピソードを探る。

 なぜ、あの人物は、そのとき“お札”に描かれたのか…。「令和」へと年号が変わり、令和6年(2024年)の新紙幣発行を前に、これまで紙幣に描かれてきた肖像と、その肖像が採用された時代背景を見つめ、検証することを目的とした一冊。

 本書は、紙幣の肖像の時代背景や、印刷技術の制約を検証したもの。明治から令和に至るまでの紙幣に描かれてきた全ての人物について、それぞれの生涯や人柄、彼らが肖像に起用された経緯や時代背景とともに紹介しています。

【満足度】 ★★★★
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2019年11月28日

『新聞という病』門田隆将

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新聞という病 (産経セレクト) [ 門田隆将 ]
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 マスコミだけが情報を独占できた時代は「過去のもの」となり、その過程で新聞の実像が浮き彫りにされていった。変貌するジャーナリズムの姿や本質を見失いつつある世の中を指摘する。『産経新聞』『正論』掲載を書籍化。

 ジャーナリズムの王として長く君臨した日本の新聞は、なぜ今、「国民の敵」となってしまったのだろうか。中国や韓国を持ち上げ、ひたすら彼らを利する新聞は、日本に天文学的数字の損害を与え、国益を毀損しつづけている。かつて記者クラブに潤沢に記者を配置し、情報を独占して自らの主義主張、イデオロギーに基づいて情報を「加工」し、大衆に下げ渡していた新聞が、インターネットの発達でその「正体」が暴露されてしまった。「権力の監視」を大仰に謳い、「ファクト」を殺す新聞の傲慢さは、いったいどこから来ているのか。どのようにして新聞記者は情報自体を歪めるのか。平成とは、そんな新聞の実態が明らかにされた時代だった。ついには新聞自体が「日本最大の病巣」となってしまったありさまを余すところなく浮き彫りにする。令和の時代、どう新聞と向き合うべきなのか、目から鱗の具体論! 朝日新聞を謝罪に追い込んだ気鋭のジャーナリストが「生き残る情報」、「死ぬ報道」を喝破する。

 本書は、著者が産経新聞で連載する「新聞に喝!」と、月刊『正論』に寄稿した原稿を元にまとめたもので、平成から令和に時代が変わる中、新聞が憲法や安全保障、原発問題などのテーマに対し、どのように報道してきたかに深く切り込んだ一冊。新聞が衰退した原因として、朝日新聞での誤報や虚報を中心に疑問を呈していますが、書かれている内容は殆ど同意するものばかりで、主義主張によって真実をねじ曲げる報道をするのではなく、あくまでも事実に基づいた報道こそ、新聞としての本質でもあり、報道のあり方こそ、各新聞社で考えてほしいものです。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年11月27日

『時喰監獄』沢村浩輔

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時喰監獄 [ 沢村 浩輔 ]
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 明治の初め、北海道の奥地に建てられた第六十二番監獄。入ったら二度と出られないというこの監獄に、奇妙な囚人が集うとき、秘密は暴かれ、時をかける大事件の幕が上がる! 思惑と「時間」が絡み合うプリズン・ミステリー。

 第六十二番監獄。明治の初めに北海道の奥地に建てられたその監獄は、収監されれば二度と出られないという噂から、〈黒氷室〉の異名で恐れられていた。〈黒氷室〉行きとなった青年・北浦は、奇妙な囚人たちに出会う。三度目の脱獄を目論む不死身の男・赤柿、帝都の私立探偵だという浮世離れした美青年・御鷹、そして閉ざされたはずの監獄に、ある日突然現れた記憶喪失の男。こいつは誰で、どこからやってきたのか? 謎を探るうち、北浦は監獄の〈本当の目的〉を知る!

 本書は、明治時代初期に、北海道の原生林の中に造られた監獄を舞台とした作品ですが、カバー文の「プリズン・ミステリ」に期待して読んでいきましたが、ミステリというよりもSF作品で、監獄を舞台としたタイムトラベルものだったため、正直肩透かしを喰らったような感じで、展開もB級活劇のようで、個人的にはイマイチでした。

【満足度】 ★★☆
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『サリエルの命題』楡 周平

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サリエルの命題 [ 楡 周平 ]
価格:2035円(税込、送料無料) (2019/11/26時点)




 突然発生した新型インフルエンザで、離島の住民が瞬く間に全員死亡。そしてとうとう本州にも感染者が。頼みの治療薬も全国民にはとうてい行き渡らず…。命の重さを問う長編。『小説現代』掲載を加筆し単行本化。

 悪魔のウイルスの名は「サリエル」。医療に通じ、癒す者とされる一方で、一瞥で相手を死に至らしめる強大な魔力、『邪視』の力を持つ堕天使……。日本海に浮かぶ孤島で強毒性の新型インフルエンザが発生し、瞬く間に島民全員が死亡した。それはアメリカの極秘の研究データが流出して人工的に作られたという疑いが。テロの可能性が囁かれるうちに、本州でさらに変異したウイルスの罹患者が現れる。ワクチンもなく、副作用が懸念される治療薬が政府の判断で緊急製造されるが、感染が拡大しても全国民にはとうてい行き渡らない。刻々と事態が変化していくなか、果たしてパンデミックは回避できるのか?

 本書は、突然変異のインフルエンザウィルスであるサリエルを背景に、日本の国民健康保険問題を追求した社会派サスペンス。政治家の本音と建前や、現在の医療制度の問題点も浮き彫りにしており、現実問題として考えさせられる作品です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 14:44| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする