2019年03月25日

『一冊でまるわかり 戦略的「地方創生」入門』片寄裕市




 北海道・長万部町はいかにして再生への道を歩み始めたのか? 「実践」と「学究」の両面から経営に携わった著者が、地方経済の実態から再生を実現するための戦略までを徹底解説。地方創生の理想と現実を明らかにする。

 2014年の「地方消滅論」に端を発し、にわかに聞かれることが多くなった「地方創生」の話題。「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が2014年12月27日に閣議決定され、地方自治体においても、国が策定した「総合戦略」等を勘案して、「地方版総合戦略」等を策定して実行に努めることとなった。そうして始まった様々な自治体のプロジェクトは3年目に突入しているが、成功している例は数少ないという。実際、2016年6月にNHKが、内閣が先進的と紹介する75の事業を調査したところ、目標を達成している事業は4割にも満たないことがわかった。著者は投資ファンドにて多くの金融ビジネスと経営の経験を積み、北海道長万部町の地方創生プロジェクトを率いることとなった。プロジェクトは4年目にして事業黒字化、多数の雇用創出を成し遂げ、実際に長万部の再生に大きく貢献している。そんな著者が自らの知識と経験をもとに、地方創生について「今さら聞けない基本から成功の秘訣」まで明かす一冊。

 本書は、地方創生に向けた、東京理科大学×北海道長万部町のプロジェクトの再生までの記録と、成功の秘訣を明らかにしたもの。長万部町でミニトマト栽培を統括する現地法人「北海道おしゃまんべ」の代表理事でもある著者が、ミニトマト栽培からの地方創生についての戦略、地域で稼ぐ方策の提案が書かれ、糖度と栄養価が高く、付加価値が見込めるミニトマトの栽培と販売の経緯が紹介されています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:45| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする