2019年06月05日

『帰去来』大沢在昌

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帰去来 [ 大沢在昌 ]
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 警視庁捜査一課の志麻由子は、捜査中に気を失い、異次元の「アジア連邦・日本共和国・東京市」で目覚める。もう1人の自分はエリート警視。戸惑いながらも由子は彼女となり…。『小説トリッパー』掲載を加筆修正し書籍化。

 警視庁捜査一課の“お荷物”志麻由子は、連続殺人犯の捜査中に、何者かに首を絞められ気を失う。「殺されたのか……」。目を開けると、そこは異次元の「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」、戦後の荒廃した世界だった。由子は自分が、東京市警の<エリート警視>として存在していること、部下だと名乗る男性は、かつて付き合っていたボーイフレンド・里貴にそっくりだった。由子は犯罪組織から憎まれているだけでなく、警察内部でも強引な捜査方法が非難を浴び、孤立無援の状態だった。そして里貴からは、もし警察官を辞めて一般人に戻ったりすれば、命を狙われる可能性があることを知らされ打ちのめされる。混乱した状況のなかで、<エリート警視>になり代わらざるを得なくなった由子は、捜査を開始する。そして新宿の闇市に君臨する「羽黒組」と「ツルギ会」を壊滅させようとするのだが……。やがて明かされるタイムトリップが起きた、胸つぶれる理由。志麻由子は、「元の世界」へ戻ることができるのか?

 本書は、大沢在昌としては初だと思いますが、パラレルワールドの世界での警察小説。二つの世界を行き来しなが犯人に迫る女性刑事を描いたSF作品でもありますが、事件との関連性や、二つの世界で起こる事件の繋がりと真相を解く展開は面白く、複雑な家族背景も細かく描写されていて、読み応えがありました。

【満足度】 ★★★★
ラベル:大沢在昌 帰去来
posted by babiru_22 at 16:38| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする