2019年07月18日

『ビブリオ漫談 「笑い」と「ユーモア」あふれる本の紹介』笹倉 剛




 2人もしくは3人が楽しい「笑い」や「ユーモア」を誘うようなかけあいで本を紹介する、「ビブリオ漫談」。そのよさを説明し、実践を中学生〜一般向け、小学生向けに分けて紹介する。

 本の紹介におもしろさやユニークさだけでなく「笑い」や「ユーモア」の要素を入れるとどのようになるか。実践をしていくと、思った以上に子どもたちは前向きに取り組んでくれました。それが今回紹介する「ビブリオ漫談」です。読書が嫌いな子どもを本に向かわせるには、読書が楽しくておもしろいと実感をさせていく必要があります。本嫌いな子どもには、「今まで経験したことのない分厚い本でも、自分で読んでみたらおもしろかった! 」という体験を一度でもいいからさせないといけないと思います。そういう子どもたちに少しでも、読書に目を向けてもらうような動議づけが必要なのです。 そこで考えたのが、今までとは違った本の紹介で、「笑い」や「ユーモア」を交えながらのビブリオトークです。

 「ビブリオ漫談って何だ?」……と思い、読んだのが本書。ビブリオバトルと非常に良く似ていますが、笑いやユーモアを要素とし、読書の面白さを実践するよう、一般向けや小学生向けへの紹介が数多くの事例として紹介されています。ビブリオバトルは1冊の本を1人が5分間で紹介しますが、ビブリオ漫談は1冊の本を数名で紹介し、そこに笑いやユーモアのかけ合いを入れて本の紹介を進めていくというもの。一人での紹介だと一方的な主観での表現となりがちですが、複数で紹介し、笑いも交えてとなると、協調性も求められますし、面白さという意味では参加者には伝えやすい本の紹介であるとも思います。これも図書館などで開催されると面白そう!

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:21| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『半分生きて、半分死んでいる』養老孟司

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 「もう死んだと思ってました」と学生に話しかけられた養老孟司。「要するにすでに死亡済み」と嘯き、超越した視点で「意識」が支配する現代社会の諸相を見つめる。『Voice』連載を書籍化。

 ある大学で「養老さんじゃないですか、もう死んだと思ってました」と話しかけられた著者。「要するにすでに死亡済み。そう思えば気楽なもの」と嘯き、超越した視点で「意識」が支配する現代社会の諸相を見つめる。人工知能が台頭する時代に「コンピュータは吹けば飛ぶようなもの」と語り、平成においては「万物が煮詰まった」と述べ人口や実体経済の限界が見えた時代の生き方を考える。現代の問題は「一般論としての人生と、個々の人生の乖離」と述べ、一般化からこぼれ落ちた個々の生へ眼差しを向ける。現代人の盲点を淡々と衝く一冊。

 久々に著者の時事エッセイを読みましたが、現代社会への視点は相変わらず鋭く、社会の難点はギリギリまで待ってしまうという点は非常に納得しました。バランスの取れた指摘は参考にもなり、自分の頭で物事を考える必要性にも同意です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:35| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする