2019年07月23日

『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』中川 裕




 漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者にしてアイヌ文化研究の第一人者が、言語・物語や信仰から食生活まで、漫画の名場面をふんだんに引用しながらアイヌ文化を解説する。原作者・野田サトルの描き下ろし漫画も収録。

 2018年に手塚治虫文化賞でマンガ大賞を受賞し、アニメ化も果たした累計発行部数900万部超の大ヒット冒険活劇漫画「ゴールデンカムイ」。同作をきっかけにして、初めてアイヌ文化に興味を抱いたという方も少なくないのではないか。本書はそんな大人気作品のアイヌ語監修者が、漫画の名場面をふんだんに引用しながら解説を行った、画期的入門書である。「アシ(リ)パたちの名前はどのように決まったのか」「話題の“オソマ”と“チタタプ”にまつわる裏話とは?」「“ヒンナ”の正確な意味と、本当の使い方」など、原作ファンならば漫画が100倍面白くなること必至の知識が満載となっている。もちろん、それだけではなく「アイヌの先祖はどこから来たか?」「アイヌ語から解き明かす北海道の地名」「徹底解説! アイヌ文学」など、原作を知らない方でも楽しめる内容が盛り沢山。アイヌ文化について知りたいならば、まず最初に読むべき最高の入門書だと言えるだろう。

 本書は「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者にしてアイヌ文化研究の第一人者である著者が、漫画の名場面をふんだんに引用しながら解説を行った唯一の公式解説本にして、アイヌ文化への最高の入り口となる入門的新書。「ゴールデンカムイ」自体を読んではいませんが、本書を読むと「ゴールデンカムイ」の副読本ともいえる内容で、原作マンガの様々な場面を盛り込んでいて読みやすく、アイヌの歴史や文化、地理の考察など、アイヌ文化の奥深さをとても分かりやすく解説しており、アイヌ文化入門書の役割をしっかりと果たしています。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 16:48| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする