葬儀会社を営む著者は旅に出る。インドネシア、メキシコ、ボリビア、スペイン、アメリカ、日本…。そこで出会ったのは、風変わりだが本気で死を悼む優しい弔いの形だった…。風変わりで本気な8つのお葬式を紹介する。
簡単安上がり、みんな同じの、葬送のファスト化。人生の終わり、それでいいですか? かつて自宅で家族の手で葬られた死者は、今やビジネスとして画一的に扱われる存在に。ならばと、葬儀会社を営む著者は旅に出る。インドネシア、メキシコ、ボリビア、スペイン、アメリカ国内、日本……そこで出会ったのは、野外火葬、ミイラとの暮らし……風変わりだが本気で死を悼む優しい弔いの形だった。新しい「死に方」を伝える一冊!
本書は、土葬、火葬、直葬、自然葬など多様な、故人や遺族の希望に沿った葬儀を実現する葬儀会社を営む著者が、世界を旅して様々な国の死者の葬り方を紹介したもの。エンバーミングという防腐処理が行なわれ、生きてる時に近い状態で土葬されるアメリカの一般的な葬儀では、遺族は死と向き合う事が希薄で、商業的利益を追いすぎるという問題もあるようですが、各国の文化や葬儀の違いは非常に興味深かったです。
【満足度】 ★★★★