2019年09月02日

『ドキュメント 候補者たちの闘争 選挙とカネと政党』井戸まさえ




 2017年「異次元総選挙」が暴いた選挙ポスターの向こう側の闘争から、日本政治の機能不全が見えてくる…。30年にわたり政治の世界に身を置いてきた著者が、候補者となった者だけが知る、選挙の真実を語る。

 人はどのようにして政治家になるのか? その第一歩が「候補者」になることだ。並んだポスターの向こうにある不可視の選別、「候補者になるための闘争」を自ら体験した著者による、代表制の根幹をなす選挙の実相。当事者たちの絶望や恍惚、天国と地獄の入口が、蜃気楼のように消えては現れる景色から、日本政治の宿痾が見えてくる。

 本書は、昨年の衆議院選挙に立憲民主党から立候補し、苦杯を舐めた著者が、ジャーナリストの視点で昨年の衆議院選挙を冷静に観察し、自らの体験にとどまらず、多数の関係者にインタビューをし、努めて客観的かつ冷酷に記述し、政治や選挙の裏面を書いたドキュメント。民進党と希望の党とのドタバタを内部から書いている部分は興味深く、野党陣営の体たらくぶりが明らかになっています。

【満足度】 ★★★☆
posted by babiru_22 at 19:45| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする