2019年10月31日

『ナチュラルおそうじ大全』本橋ひろえ

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ナチュラルおそうじ大全 [ 本橋ひろえ ]
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 重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウム、アルコール、石けんがあれば、家中の汚れが落とせます。掃除をラクにするさまざまな秘密と具体的な方法のほか、掃除を楽にするグッズ選びや汚さないコツも紹介します。

 本書は、たった5つのナチュラル系洗剤だけを使って家中の汚れをピカピカにしてしまう掃除法「ナチュラルクリーニング」を紹介したもの。酸性の汚れ(皮脂、食べ物のカスなど)、アルカリ性の汚れ(水アカ、石けんカス、アンモニア臭など)、中性の汚れ(カビ、雑菌)、その他(ホコリ、砂など)と汚れにあった対策、毎日やりたい3分のちょこちょこ掃除についてや、電子レンジや押し入れといった「ここはどうする?」という場所の掃除方法、あると便利なグッズなど、覚えておけば掃除が苦痛でなくなる沢山の知識と知恵が詰まっています。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月30日

『日本の異国 在日外国人の知られざる日常』室橋裕和

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日本の異国 在日外国人の知られざる日常 [ 室橋裕和 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2019/10/30時点)




 竹ノ塚リトル・マニラ、茗荷谷シーク寺院、西川口中国コミュニティ…。外国人コミュニティを取材し、私たちの知らない在日外国人の日々に迫る。『aera dot.』連載を大幅に加筆・修正。

 2017年末で250万人を超えたという海外からの日本移住者。留学生や観光客などの中期滞在者を含めれば、その数は何倍にもなる。今や、都心を中心に街を歩けば視界に必ず外国人の姿が入るようになったが、彼らの暮らしの実態はどのようなものかはあまり知られていない。私たちの知らない「在日外国人」の日々に迫る。

 本書は、日本にある異国コミュニティ見聞録をまとめたルポルタージュ。日本には様々なアジア人コミュニティが存在しますが、その外国人コミュニティを取材して、在日外国人の日常に迫っているのが非常に興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月29日

『ドキュメント豪雨災害 西日本豪雨の被災地を訪ねて』谷山宏典

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ドキュメント豪雨災害
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 なぜ人は逃げ遅れるのか。気鋭のノンフィクションライターによる渾身のドキュメントで「西日本豪雨」の被災現場をリアルに再現すると共に、災害心理学の専門家等へのインタビューを収録。大災害時代をいかに生き抜くかに迫る。

 2018年7月に発生した「西日本豪雨」は、全国で200人以上の死者を出した。被害が広がった要因はいくつかあるが、そのひとつに「逃げ遅れ」がある。避難率を見ると、たとえば広島県では、避難勧告・指示が最大で236万人に出されたが、このうち避難所への避難が確認されたのは17000人余りに留まった。人はなぜ逃げ遅れるのか。そして、いざというときに迅速に避難するにはどうすればいいのか。気鋭のノンフィクションライターによる渾身のドキュメントで被災現場をリアルに再現するとともに、災害心理学や気象学の専門家へのインタビューも収録。大災害時代のサバイバルに必須の一冊。

 本書は、著者が西日本豪雨の被災地を訪ねて丹念な取材をし、人はなぜ逃げ遅れるのか。そして、いざというときに迅速に避難するにはどうすればいいのか、被災現場をリアルに再現するとともに、災害心理学や気象学の専門家へのインタビューも収録したドキュメント。避難訓練は役に立つのか? 正常性バイアスや同調性バイアスといった人間の行動心理、インフラへの過信、自主防災組織は有効か…などの切り口で鋭く豪雨災害とその避難の実態に迫っており、また、明暗を分けた行動や準備、被災後の活動についても詳しく紹介されているだけに、毎年のように起こる災害に備えるべく、防災に関心ある人は読んでおくべき一冊です。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年10月28日

『とめどなく囁く』桐野夏生

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とめどなく囁く [ 桐野夏生 ]
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 相模湾を望む超高級分譲地で、資産家の夫と暮らす早樹。前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で亡くしたふたりの再婚生活。そんなある日、もう縁遠くなったはずの、前夫の母親から電話が…。『東京新聞』ほか連載を書籍化。

 一番近くにいるのに誰よりも遠い。海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。夫は生きていたのか。塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。自分がやったことはブーメランのように自分に返ってくる。

 本書は、穏やかな再婚生活を送る41歳の主人公が、前夫の気配に脅かされる物語。著者らしい心理描写で、派手さは少ないものの、登場人物の感情もよく描かれ、一気に読まされた作品です。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月26日

『食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』鈴木 透




 先住インディアン、黒人奴隷、各国の移民らの食文化が融合したアメリカの食。そこから独自の食文化が形成されたが、画一化されたファーストフードや肥満という問題も引き起こした。食から移民大国の歴史と現在を読む。

 先住インディアン、黒人奴隷、各国の移民らの食文化が融合したアメリカの食。そこからバーベキュー、フライドチキン、ハンバーガーなど独自の食文化が形成されたが、画一化されたファーストフードや肥満という問題をも引き起こした。そしていまアメリカではスシロールをはじめとする、ヘルシーとエスニックを掛け合わせた潮流が生まれ、食を基点に農業や地域社会の姿が変わろうとしている。食から読む移民大国の歴史と現在。

 本書は、植民地時代以来のアメリカの食の変遷を辿り、知られざるアメリカ社会の本質を浮かび上がらせる一冊。複雑な過程を経て独自の食文化を築き上げたアメリカの食文化の変換の歴史は非常に興味深く、食文化から歴史を読む内容はとても面白いもの。インディアンやフランス、スペイン、黒人奴隷から多彩な移民の食が流れ込み、現地の食材を使って独自の食文化が生まれ、ファストフード成立や肥満問題につながっていく歴史がコンパクトに理解できます。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年10月25日

『蒼色の大地』薬丸 岳

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蒼色の大地 (単行本) [ 薬丸 岳 ]
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 時は明治。「海」と「山」、決して交わることのないふたつの血に翻弄される3人の少年少女は、やがて国を揺るがす争いに巻き込まれていき…。競作企画「螺旋プロジェクト」の明治編。『小説BOC』連載を単行本化。

 19世紀末。かつて幼なじみであった新太郎、灯、鈴の三人は成長し、それぞれの道を歩んでいた。新太郎は呉鎮守府の軍人に、灯は瀬戸内海を根城にする海賊に、そして鈴は思いを寄せる灯を探し、謎の孤島・鬼仙島にたどり着く。「海」と「山」。決して交わることのない二つの血に翻弄され、彼らはやがてこの国を揺るがす争いに巻き込まれていく。友情、恋慕、嫉妬、裏切り……戦争が生む狂気の渦の中で、3人の運命が交錯する。

 物語は、明治時代の瀬戸内海を舞台とし、海族の海賊と山族の海軍の争いが描かれた作品。昨日読んだ『シーソーモンスター』と同様に「螺旋プロジェクト」としての対立構図となっていますが、著者にしては珍しい時代物で、その変化は楽しめたものの、作品としては今一つでした。

【満足度】 ★★★
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2019年10月24日

『シーソーモンスター』伊坂幸太郎

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シーソーモンスター (単行本) [ 伊坂 幸太郎 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/24時点)




 一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁が姑の過去に大きな疑念を抱くようになり…。表題作ほか全2篇を収録。競作企画「螺旋プロジェクト」の昭和後期編。『小説BOC』連載を加筆・修正し単行本化。

 我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい。バブルに浮かれる昭和の日本。一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁は姑の過去に大きな疑念を抱くようになり…。(「シーソーモンスター」)。ある日、僕は巻き込まれた。時空を超えた争いに―。舞台は2050年の日本。ある天才科学者が遺した手紙を握りしめ、彼の旧友と配達人が、見えない敵の暴走を阻止すべく奮闘する!(「スピンモンスター」)。

 本書は、嫁と姑の争いを描いた表題作と、2050年の日本を舞台にした『スピンモンスター』の全2篇が収録された作品。どちらもコメディ要素もあり、著者らしい作品集で、怒涛の展開は面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月23日

『カメラとレンズのしくみがわかる光学入門』安藤幸司

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カメラとレンズのしくみがわかる光学入門 [ 安藤幸司 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/23時点)




 デジタルカメラに関する光のトピックやレンズ、デジタル技術などについて、光学のプロ・安藤博士とデジタルカメラ好きの少年・マサオ君との授業形式でわかりやすく解説する。『デジタルカメラマガジン』連載を再編集。

 おや、マサオ君が悩んでいます。カメラの機能は分かっても、しくみが分からないことにモヤモヤするようです。マサオ君が初めて触ったのはデジタルカメラでしたから、ボタン1つで簡単に設定できていたのですね。そんなマサオ君には光の学問、光学がおすすめ。しくみと原理を学べば、ロジカルに設定ができるようになりますよ。光学のプロ・安藤博士と一緒に、光学の扉を開けましょう!

 本書は、デジタルカメラマガジンの人気連載「いまさら人には聞けない大人の光学入門」を書籍化したもの。中学理科・高校物理で学ぶような光の性質を見直し、どんな風にカメラとレンズに生かされているのが説明されており、カメラの系譜をたどることで、フィルムカメラからデジタルカメラへの変遷、デジタルカメラが現在の形になった経緯が分かります。光学という学問の観点から見ると、なんとなくしか分からなかったカメラのことが、より深く理解できます。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月22日

『共感障害 「話が通じない」の正体』黒川伊保子

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共感障害 「話が通じない」の正体 [ 黒川 伊保子 ]
価格:1100円(税込、送料無料) (2019/10/22時点)




 挨拶を返さない、同僚の片付けを手伝わないなど、家庭や職場で「当たり前のこと」ができない人々。その原因は性格や知能ではなく、脳の認識の違いだった。脳科学から、困った人とのつきあい方を読み解く。

 挨拶を返さない、うなずかない、同僚の仕事を手伝わない。「当たり前のこと」をしない人、あなたの周りにいませんか? 職場や家庭で、誰もが自然とできることをやらず、周りを困惑させる人々。その原因は、性格や知能ではなく、脳の「認識」の違いにあった! 置かれた状況をうまく認識できない……そんな「共感障害」を持つ人と、どうすれば意思疎通を図れるのか。ベストセラー『妻のトリセツ』著者が脳科学から読み解く、驚きの真相。

 カバー文から脳科学的な内容と思い読んでみましたが、著者の主観的な意見が多く、内容にやや信憑性が欠ける点が残念なところ。共感を欠く人を理解しようとする意図は見られますが、それならば誰もが違う個性でもあるのだから、それを認め合う必要性、そして社会全体の寛容性を引き出すようにしていくべきとも思います。断定的な部分も多く、内容的にもっと掘り下げた方が良かったとも思いました。

【満足度】 ★★☆
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2019年10月21日

『教科書には書かれていない江戸時代』山本博文

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教科書には書かれていない江戸時代 [ 山本 博文 ]
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 参勤交代は超高速が当たり前? 薬の値段はどれくらい? 学問は個人の出世のためではなかった?! ドラマや小説ではわからない、江戸時代の側面を取り上げて解説する。『レアリタス』ほか掲載を単行本化。

 武士はなぜ腹を切るのか? 赤穂浪士の討入りは主君のためだけではない! 参勤交代は超高速が当たり前? 薬の値段はどれくらい? 学問は個人の出世のためではなかった! ドラマや小説ではわからない江戸時代の真相!

 本書は、江戸時代の武士と町人たちの実像を、当時の文書から蘇らせ、人々が幕藩体制という社会制度のもと、どのように暮らし、どのような課題を抱えていたかを、江戸学の第一人者山本博文東大教授が、わかりやすく解説したもの。江戸時代については、家康から幕末期の慶喜まで、映画やテレビ、小説などで様々に描かれているが、どうしても現代劇的な面が強調され、嘘とまではいかないが、真相とずれている内容が見受けられます。例えば、有名な忠臣蔵の討入りは主君のためだけに行われたわけではなく、背景には討入りをしなければならなかった武士としての理由がありますが、本書では分かりやすい文章でその背景を鮮やかに導き出しています。また、現代の人々は参勤交代というと「下に、下に」という厳格な面しか思い浮かべないが、どうもそうでもないらしいことも解説されており、タイトルにもあるように教科書には書かれていない江戸時代が次々と出てくる楽しさが味わえます。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月19日

『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』三浦英之

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牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って [ 三浦 英之 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/19時点)




 アフリカで、年間3万頭以上のゾウが牙を抉り取られて殺されている。密猟組織のドン、中国大使館員、日本の象牙業者…。「真犯人」は誰なのか? アフリカゾウの密猟を追ったノンフィクション。

 アフリカゾウ虐殺の「真犯人」は誰だ!? アフリカで、年間3万頭以上のゾウが、牙を抉り取られて虐殺されている。野生のゾウは絶滅の危機に瀕し、今後十数年のうちに地球上から姿を消してしまうと言われている。その犯人は、象牙の国際密猟組織。元アフリカ特派員の筆者は、密猟で動くカネが過激派テロリストの資金源になっている実態に迫り、背後に蠢く中国の巨大な影を見つける。そして問題は、象牙の印鑑を重宝する私たち日本人へと繋がっていく。密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。虐殺の「真犯人」とは、いったい誰なのか……。選考委員満場一致の第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作。

 第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作でもある本書は、元アフリカ特派員の著者がアフリカ南部における象牙マーケットの全貌を描き出し、取引された象牙の行く末と私達の生活を結びつけた衝撃のノンフィクション。アフリカでは、1940年代に約500万頭いたとされているアフリカゾウが、2010年代にはすでに約1割の50万頭にまで激減しており、このままのペースで密猟が続けば、野生のゾウはわずか10数年で絶滅してしまうかもしれないと言われており、著者はそんな象牙を取り巻く全容を解明すべく、取材をまとめていますが、本書が書かれる内容は衝撃的で、象牙の密漁の実態や、無関心かつ無知な人々、そしてアフリカの貧困問題……と闇は非常に深いです。

【満足度】 ★★★★☆
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2019年10月18日

『カゲロボ』木皿 泉

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カゲロボ [ 木皿 泉 ]
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 カゲロボというものがいるらしい。学校で、職場で、病院で、家庭で、街角で、カゲロボは私たちをずっと見守っていてくれるのだろうか? それとも罰するためにいるのだろうか? 『小説新潮』他掲載を改題して単行本化。

 今日も、誰かがささやく。「あいつがカゲロボらしいよ……」。いつも、誰かに見られている……。最初は他愛のない都市伝説の筈だった。しかし、イジメに遭う中学生、周囲から認知症を疑われる老人、ホスピスに入った患者、殺人を犯そうとする中年女性など、人生の危機に面した彼らの前に、突然現れた「それ」が語ったことは。いま最注目の作家が描いた、救いをめぐる傑作。

 本書は、人間社会に紛れ込み、人や猫にそっくりなロボット「カゲロボ」が関係する9つの連作短編集。人間社会に紛れ込んで、バレることなく生活しているカゲロボという存在を物語にした作品ですが、不思議な世界観ではあるものの、連作集としては面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月17日

『会社を綴る人』朱野帰子

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会社を綴る人 [ 朱野帰子 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2019/10/17時点)




 注意散漫で自信がなく、何をやってもうまくできない紙屋は、あまりの仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末。だが、唯一誇れる文章力で、文書にまつわる事件を解決し…。『小説推理』連載を加筆し書籍化。

 何をやってもうまくできない紙屋が家族のコネを使って就職したのは老舗の製粉会社。唯一の特技・文を書くこと(ただし中学生の時にコンクールで佳作をとった程度)と面接用に読んだ社史に感動し、社長に伝えた熱意によって入社が決まったと思っていたが……配属された総務部では、仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末。ブロガーの同僚・榮倉さんにネットで悪口を書かれながらも、紙屋は自分にできることを探し始める。一方、会社は転換期を迎え……? 会社で扱う文書にまつわる事件を、仕事もコミュニケーションも苦手なアラサー男子が解決!? 人の心を動かすのは、熱意、能力、それとも……? いまを生きる社会人に贈るお仕事小説。

 物語は、仕事はできないが文章を書く特技を活かして、会社で起こる事件に文章を使って解決していくというストーリーですが、その仕事の出来なさぶりは小説だからいいものの、現実にこういう主人公がいれば、会社はかなり迷惑するだろうし、エンタメ物語としてはいいでしょうが、感情移入しづらい作品でした。

【満足度】 ★★★
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2019年10月16日

『AIに負けないためにすべての人が身につけるべき「営業学」』金川顕教




 仕事は遊び、遊びは仕事。“公私混同”こそ新しい時代の営業スタイルであり、人生のスタイル! どんな人でもすぐさまクリエイティブになる営業手法を、常識的すぎる旧時代の営業と比較しながら紹介する。

 顧客は神様ではなく恋人。人脈は深く狭く。仕事は遊び。遊びは仕事。どんな人でもすぐさまクリエイティブになる営業2.0のススメ。

 本書は、旧時代の営業ではなく、今の時代に適した営業についてを紹介したもの。価値観の合わない人間は無視、尊敬できる人とだけ付き合う、好きなお客様を選んでいい、割り勘の関係で良い……など、仕事と遊びを混同し、楽しみながら営業する発想についてが書かれています。確かにAIが台頭しても失われないのは、人と人とのふれあいであり、本書で書かれる「価値観の違う人に、無理に合わせる必要はない」はとても納得します。付き合いも広く浅くではなく、狭く深くということにも共感できますし、仕事も遊びも楽しんで行うことが書かれていますが、この考えにも共感です。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月15日

『おまえの罪を自白しろ』真保裕一

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おまえの罪を自白しろ [ 真保 裕一 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/15時点)




 総理がらみの疑惑を糾弾されている代議士・宇田清治郎。その最中、3歳の孫娘が誘拐された。犯人の要求は記者会見での「罪の告白」。保身のための駆け引きを模索する官邸サイドと戦う宇田一族。「家族の戦い」が始まる!

 「総理の友人に便宜を払うため、国交省や県に圧力をかけたのではないか」…衆議院議員の宇田清治郎は、こんな疑惑を糾弾され、連日、メディアに追われていた。その最中、三歳になる孫娘が誘拐された。「記者会見を開いて、おまえの罪を自白しろ。今まで政治家として犯してきたすべての罪を、だ」。犯人が提示したタイムリミットは翌日の午後5時。動機は宇田清治郎への怨恨か。それとも、総理の罪を暴くことにあるのか。警察は、思い当たる過去の罪を事前に打ち明けてくれ、と宇田を説得する。保身のための駆け引きに長けた「官邸サイド」と対峙するのは、宇田家・次男の晄司。宇田一族、総理官邸、警察組織……。三者の思惑が入り乱れる中、刻々とタイムリミットが迫る。晄司たち家族の戦いが始まる!

 本書は、政界の疑惑が絡んだ誘拐サスペンス。誘拐事件は勿論のこと、政治家一家の生き残りを賭けた駆け引きの緊迫した展開は非常に面白く、いわゆる政界のドロドロ感もうまく表現しています。事件の真相は物足りず、ラストでやや肩透かしを喰らったものの、作品としては楽しめました。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月14日

『身近な生き物 オス・メス「見分け方」事典』木村悦子




 ネコやイヌからペンギン、タコ、タツノオトシゴまで、さまざまな生き物のオスとメスの違いを、見た目や行動などから紹介。左ページにオス、右ページにメスを配置し、人に話したくなるトリビアとともに、わかりやすく解説する。

 身近にいるペットや、里山などの自然に暮らす野生動物、動物園や水族館で出会える外国の動物など、なじみ深い動物たち約50種のオスとメスの見分け方を紹介! 大きさや色などの見た目の違いだけではなく、行動の違いからオスとメスを見分けられることも。ヒトとは違う繁殖や子育てのしかたには驚きの連続! パートナーをめぐる自然界の厳しさには涙! 途中で性別が変わる不思議な動物も!? イラスト満載、動物の豆知識がたくさんつまった一冊なので、読み終わるころには、きっとあなたも誰かに説明したくてウズウズするはず!

 本書は、身近な生き物のオスとメスの見分け方を解説したもの。イラストもとても丁寧に描かれていて、雑学的な内容でとても読みやすく、動物界のトリビアも面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月12日

『梟の一族』福田和代

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梟の一族 [ 福田 和代 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2019/10/12時点)




 忍者の末裔にして一瞬も眠らない一族“梟”の住む里が、火災で壊滅。誰がどんな目的で里を襲ったのか? 行方不明者の安否は? “梟”の女子高生・史奈が、巨悪と戦う! 『小説すばる』連載を加筆し書籍化。

 “梟”の一族…。誰ともなくそう呼びならわされた人々には秘密があった。限界集落で身を隠すように生活している彼らは眠らないことに加えて、生まれつき常人離れした身体能力を持っているのだ。それゆえに歴史の影で大きな役割を果たし続けてきたのだった。榊史奈は一族の末裔中、唯一の十代として期待を一身に背負いながらも、平和に暮らしていた。集落が何者かにより襲撃され、彼女を残して全員が消えてしまうまでは…。敵の目的とは一体何なのか。単身で逃亡生活に追いやられた史奈は、一族の生存を信じて、また己のルーツに関する真実を知るため、戦い続ける。“梟”は、死を恐れない。

 物語は、滋賀の山間に暮らす「梟」と呼ばれる忍者の末裔の村が、ある夜、何者かに襲撃され、1人死亡し、残り12人の住民は全員行方不明となってしまい、村の掟に従って風穴に隠れていた16歳の史奈だけが、取り残され、悲しみながらも、仲間を探し出すため外の世界に出る…というストーリー。もう少しストーリーの展開に幅を持たせてほしかったとは思いますが、設定が凄く良かっただけに、シリーズ化もしてほしい作品です。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月11日

『泣ける競馬』平松さとし

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泣ける競馬 [ 平松 さとし ]
価格:1375円(税込、送料無料) (2019/10/11時点)




 武豊がキタサンブラックでの有馬記念制覇を報告した意外な人物、オジュウチョウサンをとりまく男たちの想い…。騎手、調教師、馬主など競馬関係者たちの感動秘話。『Yahoo!ニュース個人』連載に書き下ろしを加える。

 騎手、調教師、馬主……誰も書かなかったホースマンたちの感動秘話。競馬のすべてを取材してきた著者が、さまざまなシーンの舞台裏……騎手、調教師、馬主らホースマンたちの感動エピソードを綴った一冊。珠玉の「32話」収録!

 本書は、馬に関わる騎手とホースマン達の物語で、一話8ページ前後の短編が32話掲載されています。ホースマン達のエピソードは、これまで表に出ていない話も多く、競馬ファンにとってはまさに「泣ける話」が詰まっています。名勝負の舞台裏、ホースマン達の人間ドラマ……と競馬には数多くの想いが繋がっていることも感じられる素敵な一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月10日

『日本人の9割がやっている残念な健康習慣』ホームライフ取材班編




 1日1万歩、糖質制限、発酵食品、半身浴、筋トレ…。巷の常識はもう古い!? だれもが気になる健康をテーマに、よかれと思ってやっている習慣や何気なく行っている習慣に警鐘を鳴らし、よくない理由と正しい方法を紹介する。

 何気なくやっているけれど、じつはその習慣は大いに問題あり! 例えば、目薬のあと目をパチパチする。入浴剤入りの湯で髪を洗う……。これらの行動は、まったく無駄か逆効果。あるいは損をしたり、危険を招いたりする。本書では、衣食住の幅広い習慣の中から、よくある残念な習慣をピックアップ。ダメな理由と正しいやり方を解説し、一歩進んだ裏ワザ的な方法も紹介している。この一冊があれば、もう、日々の“残念”がなくなるはず。

 本書は、何気なくやっているかもしれない、やりがちな残念な行動とその理由が130項目紹介されたもの。「歯ブラシを濡らして歯磨き剤をつける」「髪が短い、髪が薄いから自然乾燥」「足の爪は指のカーブに合わせて切る」「豆腐は四角く切って食べる」「目薬をさしたあと、目をぱちぱちする」「アラームのスヌーズ機能を使う」「カーテンをちゃんと閉めて寝る」……など、ダメな理由と正しいやり方、さらに裏技的な方法も紹介しています。

【満足度】 ★★★★
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2019年10月09日

『ニッポンを解剖する! 北海道図鑑』

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ニッポンを解剖する! 北海道図鑑 (諸ガイド)
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/10/9時点)




 北海道の名所・文化を徹底解剖! 自然景観の成り立ちや幻想的な風景の秘密、古代から近代化までの歴史、地域を支える産業やそこでしか見られない美景、ホットスポットを紹介。

 縄文遺跡から、IT農業、宇宙開発まで!? 壮大なスケールで奥深い魅力を持つ「北海道」をまるごと解剖!! 通常のガイドブックでは、あまり知ることのできない北海道の名所の詳細や、自然・歴史・文化・地場産業などを、文章だけではなく多彩な写真やイラスト、表などをふんだんに使い、わかりやすく図解して紹介しています。この一冊で「北海道」の見方、楽しみ方が変わる! 読んで面白い、知って旅に出たくなる、新しい形のガイドブックです。

 本書は、「東京」「京都」「名古屋・東海」「沖縄」「金沢・能登」に続くシリーズ第6弾となる北海道図鑑で、壮大かつ奥深い北海道の魅力を、多彩なイラストや写真でまるごと解剖しています。北海道と聞いて思い浮かぶ大自然に始まり、縄文時代から近・現代に至るまでの歴史や文化、広大な土地や豊富な資源を生かした産業、人気&話題の観光スポットなど幅広いテーマを取り上げており、「御雇い外国人」「道産酒」といった北海道ならではのコラムも充実しています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:07| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする