2019年11月07日

『若い読者のための『種の起源』入門生物学』チャールズ・ダーウィン




 ダーウィンは、どのように独自の思考を組み立てたのか? 生物学の礎「種の起源」のボリュームを圧縮し、言葉も平易に置き換えてリライト。歴史的名著のエッセンスを凝縮したコンパクト版。現代科学の動向に関するコラム付き。

 生物学の礎にして、「もっとも世界に影響を与えた本」といわれる『種の起源』。地球の年齢も、遺伝の仕組みも知らなかったダーウィンは、どのようにしてこの独自の思考を組み立て、歴史的名著を書き上げたのか? 本書は、チャールズ・ダーウィン著『種の起源』を、レベッカ・ステフォフがリライトしたものである。大幅にボリュームが圧縮され、言葉も平易に置き換えられて、ダーウィンの思考過程がより明確になった。さらに、現代科学の最新動向に関するコラムも加えられ、21世紀にふさわしいコンパクト版にアップデートされている。

 本書は、1859年発行の原著を約3分の1に圧縮し、現代科学で誤りと分かった部分を割愛し、説を補強する数多い証拠を絞り込んたアップデード版といえる『種の起源』です。

【満足度】 ★★★☆
posted by babiru_22 at 16:31| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月06日

『夢見る帝国図書館』中島京子

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

夢見る帝国図書館 [ 中島 京子 ]
価格:2035円(税込、送料無料) (2019/11/6時点)




 友人から依頼された「日本で最初の国立図書館の小説」を綴りながら、涙もろい大学教授や飄々たる元藝大生らと共に思い出をたどり、友人の人生と幻の絵本の謎を追い…。本を愛した人々の物語。『別冊文藝春秋』連載を書籍化。

 「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」 作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったなら……資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司書たち(のちに永井荷風の父となる久一郎もその一人)の悪戦苦闘を、読書に通ってくる樋口一葉の可憐な佇まいを、友との決別の場に図書館を選んだ宮沢賢治の哀しみを、関東大震災を、避けがたく迫ってくる戦争の気配を、どう見守ってきたのか。日本で最初の図書館をめぐるエピソードを綴るいっぽう、わたしは、敗戦直後に上野で子供時代を過ごし「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」と言う喜和子さんの人生に隠された秘密をたどってゆくことになる。喜和子さんの「元愛人」だという怒りっぽくて涙もろい大学教授や、下宿人だった元藝大生、行きつけだった古本屋などと共に思い出を語り合い、喜和子さんが少女の頃に一度だけ読んで探していたという幻の絵本「としょかんのこじ」を探すうち、帝国図書館と喜和子さんの物語はわたしの中で分かち難く結びついていく……。

 本書は、明治に誕生した図書館と、江戸時代から続く上野の町と、昭和生まれの女性二人の歩みを綴った小説。上野にある国際子ども図書館の歴史と戦中から戦後を生き抜いたある女性の歴史を通して本や図書館という存在について深く考えさせられる作品で、文豪達のエピソードが興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:06| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月05日

『3つのアポロ 月面着陸を実現させた人びと』的川泰宣




 アポロは決して宇宙飛行士だけが作り上げたものではない。技術者、飛行士、科学者の三者が紡いだ「3つのアポロ」だった…。20世紀最大の冒険「アポロ計画」の始まりと偉業の達成、その後たどった経緯を描く。

 人類初の月面着陸から、今年の7月でちょうど50年を迎えます。アポロ計画は、宇宙飛行士はもちろんのこと、技術者や飛行管制官、政治家、科学者といった、さまざまな立場のたくさんの人びとの物語です。第二次大戦前夜からはじまり、アポロ計画の終了まで、人びとの情熱や専門知識や思惑が、ときに衝突しながら、最後には一丸となって、この未曽有の計画を実現させた様子が生き生きと描かれています。また、最終章では、著者自身の経験談も交えて、アポロ計画を振り返り、現代や未来へ繋がる意義を問いかけています。宇宙工学の専門家であり、すぐれた解説者でもある著者が書き下ろした、アポロ計画の全貌をひととおり知り、そこに参加した人びとの物語を目撃することのできる一冊です。

 本書は、科学者と技術者と飛行士の3つのアポロについて、そしてアポロ計画を推進した政治力についても含めて、それまでの経緯をまとめたもの。表に出ることの少なかった様々な立場の人々にスポットライトをあて、その全貌が語られます。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 12:49| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月04日

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人




 お姫様を鬼から守った一寸法師。打ち出の小槌で大きくなった彼は、ある計画を心に秘めていて…。「一寸法師の不在証明」をはじめ、日本の昔ばなしを、密室などミステリのテーマで読み解く作品集。『小説推理』掲載を書籍化。

 鬼退治。桃太郎って…えっ、そうなの? 大きくなあれ。一寸法師が…ヤバすぎる! ここ掘れワンワン埋まっているのは…ええ!? 昔ばなし×ミステリ。読めば必ず誰かに話したくなる、驚き連続の作品集!

 本書は、「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編が収録されたミステリ集。昔ばなしのミステリという視点も面白く、特に竜宮城のトリックは印象的です。ブラックユーモアもたっぷりと入っていて、本格ミステリにしているところも評価できます。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:24| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月02日

『バッドビート』呉 勝浩

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

バッドビート [ 呉 勝浩 ]
価格:1815円(税込、送料無料) (2019/11/2時点)




 幼なじみのワタルとタカトは、地元の島にできた総合カジノ施設の恩恵など受けることすらなく、ヤクザの下働きをするチンピラ。兄貴分に振られた「チャンス」=ただの「荷物運び」のはずが一転、目の前には3つの死体が…。

 「ここじゃないどこか」に行きたい幼なじみのワタルとタカトは、5年前に地元の島にできた総合カジノ施設「レイ・ランド」の恩恵など受けることすらなく、ヤクザの下働きをするチンピラ。兄貴分の蓮に振られた「チャンス」=ただの「荷物運び」のはずが一転、気づくと目の前には額に穴があいた3つの死体が…。乱歩賞・大藪賞W受賞作家が魂込める、ノンストップ・ギャンブル・ミステリー。

 本書は、カジノの島の利権争いに巻き込まれた青年の闘いの物語。スピード感溢れる展開ではあるものの、人間関係の描写が浅く、無理な展開を押し通していた点も気にはなりました。

【満足度】 ★★★
posted by babiru_22 at 18:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月01日

『人間関係がよくなる 誰からも信頼される 聴く技術』宮城まり子




 正しく聴くことは、人間関係において信頼関係を築くことにつながる。聴き上手になるためのスキルを、イラストや図、マンガを多用してやさしく解説。具体的な場面やかける言葉の例も多数掲載する。

 聴くスキルは仕事でもプライベートでも役に立ち、良好な人間関係を築くことができます。本書では、上司、同僚、部下、取引先や、夫や妻、子ども、友人、恋人など、どのように相手の話を聴けばいいのかがわかるように、具体的な場面や実際にかける言葉の例を豊富に取り上げて説明されています。

【満足度】 ★★★☆
posted by babiru_22 at 19:33| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする