2019年11月27日

『時喰監獄』沢村浩輔

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

時喰監獄 [ 沢村 浩輔 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/11/27時点)




 明治の初め、北海道の奥地に建てられた第六十二番監獄。入ったら二度と出られないというこの監獄に、奇妙な囚人が集うとき、秘密は暴かれ、時をかける大事件の幕が上がる! 思惑と「時間」が絡み合うプリズン・ミステリー。

 第六十二番監獄。明治の初めに北海道の奥地に建てられたその監獄は、収監されれば二度と出られないという噂から、〈黒氷室〉の異名で恐れられていた。〈黒氷室〉行きとなった青年・北浦は、奇妙な囚人たちに出会う。三度目の脱獄を目論む不死身の男・赤柿、帝都の私立探偵だという浮世離れした美青年・御鷹、そして閉ざされたはずの監獄に、ある日突然現れた記憶喪失の男。こいつは誰で、どこからやってきたのか? 謎を探るうち、北浦は監獄の〈本当の目的〉を知る!

 本書は、明治時代初期に、北海道の原生林の中に造られた監獄を舞台とした作品ですが、カバー文の「プリズン・ミステリ」に期待して読んでいきましたが、ミステリというよりもSF作品で、監獄を舞台としたタイムトラベルものだったため、正直肩透かしを喰らったような感じで、展開もB級活劇のようで、個人的にはイマイチでした。

【満足度】 ★★☆
posted by babiru_22 at 19:18| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『サリエルの命題』楡 周平

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

サリエルの命題 [ 楡 周平 ]
価格:2035円(税込、送料無料) (2019/11/26時点)




 突然発生した新型インフルエンザで、離島の住民が瞬く間に全員死亡。そしてとうとう本州にも感染者が。頼みの治療薬も全国民にはとうてい行き渡らず…。命の重さを問う長編。『小説現代』掲載を加筆し単行本化。

 悪魔のウイルスの名は「サリエル」。医療に通じ、癒す者とされる一方で、一瞥で相手を死に至らしめる強大な魔力、『邪視』の力を持つ堕天使……。日本海に浮かぶ孤島で強毒性の新型インフルエンザが発生し、瞬く間に島民全員が死亡した。それはアメリカの極秘の研究データが流出して人工的に作られたという疑いが。テロの可能性が囁かれるうちに、本州でさらに変異したウイルスの罹患者が現れる。ワクチンもなく、副作用が懸念される治療薬が政府の判断で緊急製造されるが、感染が拡大しても全国民にはとうてい行き渡らない。刻々と事態が変化していくなか、果たしてパンデミックは回避できるのか?

 本書は、突然変異のインフルエンザウィルスであるサリエルを背景に、日本の国民健康保険問題を追求した社会派サスペンス。政治家の本音と建前や、現在の医療制度の問題点も浮き彫りにしており、現実問題として考えさせられる作品です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 14:44| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする