2019年12月05日

『へぼ侍』坂上 泉

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へぼ侍 [ 坂上 泉 ]
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 明治維新で没落した大阪の与力の跡取り錬一郎は「へぼ侍」と揶揄されていた。1877年、西南戦争が勃発すると官軍は元士族を「壮兵」として徴募。仕官の道が開けると考えた錬一郎は意気込んでそれに参加するが…。

 大阪で与力の跡取りとして生まれながら、家が明治維新で没落したため幼いころより商家に丁稚奉公に出された錬一郎は、それでも士族の誇りを失わず、棒きれを使って剣術の真似事などをして周囲の人間から「へぼ侍」と揶揄された。1877年、西南戦争が勃発すると官軍は元士族を「壮兵」として徴募、武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は意気込んでそれに参加する。しかし、彼を待っていたのは、料理の達人、元銀行員、博打好きの荒くれなど、賊軍出身者や異色の経歴の持ち主ばかりの落ちこぼれ部隊だった……。

 本書は、第26回松本清張賞受賞作で、西南戦争を舞台に落ちこぼれ兵士の活躍を描いた時代小説。物語には、犬養毅も乃木希典も西郷隆盛も登場しますが、むしろ脇役で、主役は「へぼ侍」と揶揄される無名人たちで、その人間ドラマとして戦場を疾走する姿が描かれます。

【満足度】 ★★★★
ラベル:へぼ侍 坂上 泉
posted by babiru_22 at 18:51| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする