2020年01月08日

『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言』稲泉 連




 日本の社会で生まれ育ち、その風土を背景に持つ日本人宇宙飛行士は、自身の体験をどのようなものとして持ち帰ったのか。秋山豊寛から金井宣茂まで歴代12人の日本人宇宙飛行士に取材し、その宇宙体験を明らかにする。

 本書は、歴代の日本人宇宙飛行士全12人に取材を行った史上初の書籍となる。宇宙に行った彼らがどのようなことを感じ、考えたか。問いかけの下敷きになっているのは立花隆の前掲書であり、「神秘体験」の有無、地球がどのように見えたかなど、実存的、哲学的な領域を中心としている。日本人宇宙飛行士も“神”を感じたのか? 彼らが自らの体験を振り返ったときの違いは、どのような点から生じているのだろうか?

 本書は、90年に初飛行した秋山豊寛さんから、昨年帰還した金井宣茂さんまで、約30年間に宇宙へ向かった全12人の飛行士に会って話を聞き、その語られる宇宙体験を明らかにしたもの。宇宙飛行士によっての宇宙の感じ方もそれぞれでしたが、宇宙に興味を持つ人にはその感じ方の違いも含めて、読んでほしい一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月07日

『親の介護をしないとダメですか?』吉田 潮

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 父が要介護となった時から、母娘の介護戦記は始まった…。人気コラムニストが、父が老いていく姿や介護が家族にもらたす疲弊を綴ると共に、介護について見つけたひとつの答えを記す。『日刊ゲンダイ』連載に加筆して単行本化。

 親孝行か自己犠牲か、理想と現実の葛藤のドラマ。老いた両親を持つ子供として介護とどう向き合い、どう取り組むべきなのか。「優しさ」が「苦しさ」に変わる機微を捉えた本書が無理をせずに、持続性ある介護のあるべき姿のヒントになると思います。当代随一の本音コラムニストが、家族との関わり方について独特の感性で認知症の父、母、姉と自分の家族のドラマを笑いあり、涙あり、時に愛や憎しみもある実例として描きました。

 本書は、「親の介護はプロに任せるべき!」と断言するコラムニストの著者が、老いた父への介護を通じて身をもって知った思いを紹介したもの。介護はきれいごとでは済まされない現代社会の問題でもあり、著者が認知症を患った父親を、母と姉と著者が関わっていく過程についてもリアルに書いていますが、介護についてはプロに任せられるなら任せるべきでもありますが、それ以前に多くの人が介護の現状、親の介護問題については勿論ですが、それぞれの地域での介護福祉の取り組みこそ知るべきことであり、本書にも書かれていますが、頻繁な転倒や排泄の失敗を家族で介護する困難さ、施設選びに際する注意点や特養の実態、実際にかかった費用など、介護の現実こそ多くの人に知ってほしいものだと思います。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年01月06日

『我らが少女A』高村 薫

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 12年前、元中学美術教師が東京郊外の公園で殺害された。犯人はいまだ逮捕されず、当時の捜査責任者・合田雄一郎の胸に後悔と未練がくすぶり続けていた。そこへ思いも寄らない新証言が…。『毎日新聞』連載を単行本化。

 一人の少女がいた……合田、痛恨の未解決事件。12年前、クリスマスの早朝。東京郊外の野川公園で写生中の元中学美術教師が殺害された。犯人はいまだ逮捕されず、当時の捜査責任者合田の胸に、後悔と未練がくすぶり続ける。「俺は一体どこで、何を見落としたのか」そこへ、思いも寄らない新証言が……。動き出す時間が世界の姿を変えていく人々の記憶の片々が織りなす物語の
結晶。

 本書は、『マークスの山』から始まり、『照柿』『レディ・ジョーカー』『太陽を曳く馬』『冷血』に続く、7年ぶり6作目となる刑事・合田雄一郎シリーズの最新作。本作の舞台は、2017年の東京、武蔵野で、前作『冷血』では本庁の捜査一課だった合田も還暦まであと3年という年齢となり、警察大学校の教授となっていますが、ある女性の死から、12年前の未解決事件が再び動き出すこととなり、合田は、刑事としてではなく、一人の男として、もう一度事件に向き合い始めるストーリー。シリーズを通して読み応えは十分ありますが、やや中途半端感があったのが少々残念。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月04日

『山小屋ガールの癒されない日々』吉玉サキ

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 100人前のごはん作り、やりたい放題の「小屋閉め」、山小屋の人がお客さんを叱る理由…。山小屋で10年働いた著者が、山の上での想定外の日常を綴る。ウェブメディア『cakes』掲載を加筆し書籍化。

 ウェブメディア「cakes」の人気連載が書籍化! 山小屋にお風呂はある? 腹が立つお客さんはいる? スタッフの人間関係は? 北アルプスで10年働いた著者が隅から隅まで描く山小屋生活。

 本書は標高2000メートル近い北アルプスの山小屋に10年間勤務した著者が、雲上の別世界で繰り広げられる想定外の日常を語ったエッセイ集。とても読みやすいエッセイで、10年間の山小屋勤めの中で筆者が出会った人、筆者が感じたこと、そして山小屋ならではの様々な出来事が綴られていて、興味深いエッセイでした。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月03日

『僕たちは、地味な起業で食っていく。』田中祐一




 個人の「市場価値」が最大になり、生涯収入も最高値になる、世界一カンタンな稼ぎ方とは…。“会社員のための地味な起業プロデューサー”が、今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない、一生稼げる裏ワザを紹介する。

 本書は、起業についてを分かりやすく書かれたもの。派手な内容ではなく、また堅苦しい内容にもなっていないので、起業を考えている人にはビジネスノウハウなども参考になると思います。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月02日

『平成フラッシュ馬ック 競馬をドラマに変えた主役たち』飯塚クニオ




 秋のGTレース4連戦激走のオグリキャップ、阪神大賞典で大震災の悲しみを吹き飛ばしたナリタブライアン…。平成の出来事とともに、競馬ファンに感動を与えた数多くのレースと競走馬について綴る。

 本書は、オグリキャップの激走からアーモンドアイの熱闘まで、感動のレース秘話50タイトルをまとめた競馬からみる平成史。平成のそれぞれの年で2頭ずつ綴られていて、本書を読むと自分の競馬はまさに平成と共にあったことを実感します。馬名と共にレースが思い出させられる内容で、コラムとしてはかなりアッサリしているものの、平成の競馬史としてよくまとめられています。

【満足度】 ★★★★
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2020年01月01日

『北海道民のオキテ なるほど!グルメの謎編』さとうまさ&もえ/たいらさおり




 六花亭の包装紙の作者は誰? なぜ深煎りコーヒーが多いの? 「おにぎり温めますか」と聞くワケは? 北海道グルメにまつわる謎をマンガで紹介する。クイズ「道民グルメの常識!?」も収録。

 本書は、道民あるあるをコミックエッセイとして紹介したもの。ジンギスカン鍋の秘密やシメパフェ文化の発祥など、道外出身者が感じる「食の謎」を追い、北海道グルメも数多く紹介しています。ジンギスカン、いくらなどの意外な歴史も紹介されていて、北海道民にはオススメの一冊です。

【満足度】 ★★★★
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