2020年01月08日

『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言』稲泉 連




 日本の社会で生まれ育ち、その風土を背景に持つ日本人宇宙飛行士は、自身の体験をどのようなものとして持ち帰ったのか。秋山豊寛から金井宣茂まで歴代12人の日本人宇宙飛行士に取材し、その宇宙体験を明らかにする。

 本書は、歴代の日本人宇宙飛行士全12人に取材を行った史上初の書籍となる。宇宙に行った彼らがどのようなことを感じ、考えたか。問いかけの下敷きになっているのは立花隆の前掲書であり、「神秘体験」の有無、地球がどのように見えたかなど、実存的、哲学的な領域を中心としている。日本人宇宙飛行士も“神”を感じたのか? 彼らが自らの体験を振り返ったときの違いは、どのような点から生じているのだろうか?

 本書は、90年に初飛行した秋山豊寛さんから、昨年帰還した金井宣茂さんまで、約30年間に宇宙へ向かった全12人の飛行士に会って話を聞き、その語られる宇宙体験を明らかにしたもの。宇宙飛行士によっての宇宙の感じ方もそれぞれでしたが、宇宙に興味を持つ人にはその感じ方の違いも含めて、読んでほしい一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 15:21| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする