2020年01月09日

『きみはだれかのどうでもいい人』伊藤朱里

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きみはだれかのどうでもいい人 [ 伊藤 朱里 ]
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 そこにあるのは、絶望か、希望か…。県税事務所に勤める、年齢も立場も異なる女性たち。見ている景色は同じようで、まったく違っていて…。4人の視点で描く、新感覚同僚小説。

 税金を滞納する「お客様」に支払いを促すことを仕事とする県税事務所の納税担当に、同期が休職したことで急遽異動させられてきた若手職員の中沢環。彼女は空気の読めないアルバイト・須藤深雪を始めとする周囲の人間関係に気を遣いながら、かつての出世コースに戻るべく細心の注意を払って働いている……(第1章「キキララは二十歳まで」)。週に一度の娘との電話を心の支えに、毎日の業務や人間関係を適当に乗り切るベテランパートの田邊陽子。要領の悪い新米アルバイトや娘と同世代の若い正規職員たちのことも、一歩引いて冷めた目で見ていたはずだったが……(第3章「きみはだれかのどうでもいい人」)。同じ職場で働く、年齢も立場も異なる女性たちの目に映る景色を、4人の視点で描く。デビュー作『名前も呼べない』が大きな話題を読んだ太宰治賞作家が描く勝負作。職場で傷ついたことのある人、人を傷つけてしまったことのある人、節操のない社会で働くすべての人へ。

 本書は、有能で完璧主義の25歳の正職員から、噂話が大好きな50代パートの既婚女性まで。世代も役職も異なる4人の同僚女性を描いた物語。物語の舞台は、舞台は、税金を滞納するお客様に支払いを促すことを仕事とする県税事務所の納税部門で、立場や年齢、性格も全く異なる登場人物たちは、最後までお互いがわかりあえることはないのもリアル感があって興味深い作品でした。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:59| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする