2020年01月18日

『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実』渡邊大門




 激戦の末、裏切りで勝敗が決したとされる関ケ原合戦。小説やテレビドラマなどでおなじみの逸話はフィクションだった? 同時代の一次史料から関ケ原合戦を眺め、最新の研究を踏まえて、従来のイメージを覆す。

 三成と上杉の「挟撃策」、午前中は押し気味だった西軍、迷う小早川秀秋……。通説の「関ヶ原」は完全に覆った! 豊臣秀吉の死後、天下を狙う徳川家康。一方、豊臣政権を守ろうとする石田三成は、上杉家の直江兼続とともに家康を東西から挟撃する策を練る。さらに関ヶ原で西軍は、後年、ドイツのメッケルに「西軍勝利」と言わしめたほど見事な布陣をし、東軍と互角以上に戦いながらも、小早川秀秋の裏切りで敗れた……。小説やテレビドラマ、映画等でおなじみのこれらの逸話は、後世に編纂された二次史料から生まれたフィクションであった。では、同時代の一次史料から関ヶ原合戦を眺めたとき、何が見えてくるのか。最新の研究を踏まえて、従来の関ヶ原のイメージを完全に覆す書。

 本書は、関ヶ原の戦いの一次史料をもとに関ヶ原合戦を再検証したもの。豊臣秀吉の死後から関ヶ原の戦後処理までの間、徳川家康始め多くの諸大名の心情や思惑・政略を丹念に吟味しており、これまで小説やテレビドラマなどで取り上げられた数々の通説の誤りを鋭く指摘していて興味深い一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:39| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする