2020年01月27日

『欺す衆生』月村了衛

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欺す衆生 [ 月村 了衛 ]
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 戦後詐欺の全ての源流とされる横田商事事件。末端の営業マンだった隠岐は〈ビジネス〉を再興し、詐欺の快楽に取り憑かれていく。やがてそれは国家を欺く一大事業へと発展し…。『週刊新潮』連載を加筆・修正し単行本化。

 戦後最大かつ現代の詐欺のルーツとされる横田商事事件。その目撃者であり末端の営業マンであった隠岐は、かつての同僚の因幡と再開。導かれるがまま〈ビジネス〉を再興する。取り返そうよ、ここらで僕達の人生を。僕と君は一蓮托生なのだから。幾多の修羅を経て、詐欺の魅力に取り憑かれていく隠岐。ついには〈国家〉を欺く一大事業へと発展していくのだが……。欺す者と欺される者、謀略の坩堝の果てに待ち受ける運命とは。

 本書は、第10回山田風太郎賞受賞作。物語は、横田商事事件を基点として、家族を養うため、善良そうに見える男性が詐欺に手を染め、深みにはまっていく犯罪小説。過去の詐欺事件をモチーフとした作品で、非常にスピード感のある展開で、詐欺ビジネスでの心理構造が巧みに表現されていて、エンタメとしても読み応え十分で、ラストの仕掛けも見事です。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 17:42| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする