2020年02月03日

『もしも刑務所に入ったら 「日本一刑務所に入った男」による禁断解説』河合幹雄




 法務省刑事施設視察委員会委員長として、刑務所だけでなく少年院や女子少年院など、全国各地の矯正施設を視察してきた著者が、入所から退所するまでの流れ、受刑者たちの生活実態、刑務所の現状などを解説する。

 作業・娯楽・食事・イベント……驚きにあふれた受刑者/刑務官のリアルな生活とは? 全国にある矯正施設を知る著者だからわかった「塀の中の真実」。 本書は、法務省刑事施設視察委員会委員長等を歴任した著者が、刑務所の実態や現状についてをまとめたもの。内容は大きく6つに分かれていて、それぞれで『「罪」によって行き先が決まっている』『刑務所の暮らしはどんなものか?』『受刑者の楽しみと癒し』『刑務官とはどのような職務なのか?』『刑務所が抱えている問題』『出所後の生活』…について興味深い内容が書かれています。刑務所には入ったことはありませんが、受刑者として入りたくない実態が紹介されていますが、改めて受刑者の改善更生のため必死で働いている刑務官の姿勢こそもっと評価すべきとも思います。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 15:42| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『舌 天皇の料理番が語る奇食珍味』秋山徳蔵




 舌は味覚の器であり愛情の触覚でもある。半世紀以上を天皇の料理番として様々な食材を知り尽くした著者が、古今東西の箴言や寓意を織り交ぜながら、秘食・強精について大いに語り、イカモノ談義に華を咲かせる。また味と香りだけではなく歯切れや舌触りなどの触感に焦点をあてた名著。

 本書は、「天皇の料理番」として知られる著者のエッセイ集で、奇食珍味と器のことなどが綴られた一冊。古今東西の食器や調理器具の逸話や、からだと美味しさを感じる心の話など、各章ごとにテーマが変えられていて、職人としての凄さを痛感する内容でもあります。滋養強壮料理についてなども中々興味深く、単行本として初出より半世紀以上経っていますが、現在でもその内容は全く衰えることはなく、食の奥深さを感じました。

【満足度】 ★★★★
ラベル:秋山徳蔵
posted by babiru_22 at 08:39| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする