2020年02月06日

『愚か者の身分』西尾 潤

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

愚か者の身分 (文芸書) [ 西尾潤 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2020/2/6時点)




 言葉巧みに相手の個人情報を引き出すことがマモルの仕事。ある日、上司からタクヤと距離を置くように指示されるが、タクヤの部屋には大量の血痕が…。戸籍ビジネスの末端で蠢く半グレたちを描いた新時代のクライム群像劇。

 身寄りなし。写真付きIDなし。金なし。そんな優良人物をSNSを駆使して探し出すのがマモルの仕事だ。狙うは戸籍。女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、売買が成立すれば報酬をもらえる。ある日、マモルは上司から不可解な指示を受ける。タクヤと距離を置け。自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、なにが起きたのか。翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられたマモルが見たのは、おびただしい数の血痕だった。もう、タクヤはこの世にいない。悲しみにくれるマモルに一通のメールが届いた。それは、タクヤからのメッセージだった―。罪を犯してでも生まれ変わりたい―戸籍ビジネスの末端で蠢く半グレたちを描いた新時代のクライム群像劇!

 本書は、第2回大藪春彦新人賞受賞作。社会の最下層で蠢く半グレたちを主人公に、戸籍ビジネスを舞台としたクライムノベル。物語の設定は非常に面白く、テンポの良い展開も良かったですが、色々と詰め込みすぎていたため、登場人物の深みが足りなく感じた点がややマイナスでしたが、作品としては面白かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:49| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする