2020年02月07日

『Iの悲劇』米澤穂信

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Iの悲劇 [ 米澤 穂信 ]
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 市長肝いりのIターンプロジェクト。公務員たちが向き合ったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった…。連作短篇集。『オール讀物』掲載他に書き下ろしを加え単行本化。

 山あいの小さな集落、簑石。六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の3人。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み、公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。彼らが向き合うことになったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった…。

 本書は、限界集落を舞台に、Iターンプロジェクトを推進する公務員が主人公の連作短編集。序章と終章を加えた6編の連作ミステリでし、著者のこれまでの本格ミステリよりはミステリ色は薄いものの、限界集落の現実問題など、社会問題をうまく取り入れて、高齢化、人口減少、産業衰退、過疎化など、地方行政の難しさが描かれます。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:05| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする