乳幼児の70人に1人がかかり、現在も増え続ける原因不明の発熱性疾患、川崎病。その実態や注意点など最新のトピックも含めた医学情報を紹介するほか、病気を発見した川崎富作の足跡を小説風に書いた「川崎病物語」も収録。
1961年、小児科医・川崎富作は奇異な患者に出会う。「これまでのどの病気とも違う」との直感が川崎病の発見につながる。しかし、医療界の常識に挑み、新たな病気の謎を追い続けた川崎医師の名が病名に冠されるまでには、以後30年の苦節を要した……。乳幼児の70人に1人がかかり、現在も増え続ける原因不明の発熱性疾患、川崎病。心臓病を起こすこともある不思議な病気の発見をめぐるエピソードから、診断・治療・予後の注意点まで、すべてがわかる。川崎病の患者・家族はもちろん、医療関係者も必携!
本書は、大きく7つの章に分けて、「川崎病の歴史」「川崎病の疫学・原因・病態」「川崎病の診断」「川崎病の急性期治療」「心血管病変の診療と遠隔期の管理」「成人期の管理」「川崎先生の履歴」……として、川崎病の実態についてをまとめた一冊。乳幼児の70人に1人がかかる発熱性疾患で、謎の現代病とも言われ、原因は不明でもありますが、2002年から「川崎病」の臨床研究を続け、東京都立小児総合医療センター副院長でもある著者が、症状を始めとして「川崎病」についての実態を紹介しています。
【満足度】 ★★★★