2020年05月06日

『裁判官も人である 良心と組織の狭間で』岩瀬達哉




 出世欲、プライド、正義感、情熱…。生々しい感情が渦巻く裁判官の世界。100人を超える裁判官への取材で、閉ざされた世界の住人の「素顔」に迫り、裁判所の内幕を解明する。『週刊現代』連載を加筆修正。

 原発再稼働の可否を決め、死刑宣告をし、「一票の格差」について判断を下す……裁判官は、普通の人には想像できないほどの重責を負う。その重圧に苦悩する裁判官もいれば、個人的な出世や組織の防衛を優先する裁判官もいる。絶大な権力を持つ「特別なエリート」は何を考え、裁いているのか? 出世欲、プライド、正義感、情熱…生々しい感情が渦巻く裁判官の世界。これまで堅く閉ざされていたその扉を、粘り強い取材が、初めてこじ開けた。「週刊現代」連載時から大きな反響を呼んだノンフィクション「裁判官よ、あなたに人が裁けるか」に大幅な追加取材と加筆を行い、ついに単行本化。

 本書は、100人以上の現職・元職の裁判官に取材し、裁判官の内面に迫ったノンフィクション。日本の司法制度の闇ともいえる部分についても、徹底した取材で明らかにしており、裁判官の実像が浮き彫りにもなっています。最高裁の人事権と予算査定権を立法府と行政府に握られ、所長の意に沿わない判決を出した裁判官への人事異動など、知られざる実態が明らかにされています。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 18:36| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする