2020年05月11日

『東京、はじまる』門井慶喜

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東京、はじまる [ 門井 慶喜 ]
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 江戸を壊し“東京”を建てねば、この国はほろびる…。江戸から東京へ、急速に近代化する街の形を決定づけた建築家・辰野金吾。今日につながる景色を創った男の野心と葛藤を描く。『別冊文藝春秋』連載を改題し単行本化。

 この男がいなければ、今日の東京の風景は、なかったかもしれない。日本銀行、東京駅、国会議事堂……経済、交通、そして民主政治という近代国家を象徴する建物を次々と設計した明治の建築家・辰野金吾。理想の首都「東京」を作り上げようとする辰野はまさに維新期ならではの超人だった。しかし、超人であるがゆえの破天荒さは周囲を振り回し……。下級武士から身を立てるべく学問に励み、洋行して列強諸国と日本の差に焦り、恩師ジョサイア・コンドルを蹴落としてでも日本人建築家による首都作りを目指した男の一代記は、今日の風景が生まれるに至った「東京のはじまり」の物語でもあった。今日誰もが見慣れた建築物の向こう側に秘められたドラマを知ると、東京を歩くのが楽しくなること間違いなし!『家康、江戸を建てる』の著者だからこそ書けた、「江戸」を壊して近代「東京」の街づくりを志した日本人初の建築家・辰野金吾の熱い生涯。

 本書は、東京駅駅舎や日本銀行本店を設計した日本を代表する建築家・辰野金吾の破天荒な生涯を描いた作品。高い志とほとばしる情熱で近代国家の形が作り上げられてゆく様子が非常に興味深く、師弟・ライバル・家族関係を織り交ぜながら、分かりやすく物語が進行していて、主人公の魅力も含めた人間ドラマとして面白かったです。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 18:38| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする