2020年05月27日

『あれもこれも地理学 文化・社会・経済を地理学で読み解く』富田啓介




 「場所」や「地域」をキーワードに、あらゆることを分析する地理学。「遠距離恋愛はなぜ生まれる?」といった身近な出来事や現象を読み解きながら、地理学の考え方や知識を解説する。「はじめて地理学」の姉妹書。

 「遠距離恋愛はなぜ生まれるのか?」…それが本書の地理学と何の関係があるのか。そう思われた方がいらっしゃるかもしれません。じつは関係があります。地理学は空間の科学です。「場所」や「地域」をキーワードにあらゆることを分析します。自然環境はもちろん、人が作り上げた文化や社会にまつわる出来事や現象についても「どこで起こっているか」「なぜそこで起こっているか」を明らかにしていきます。冒頭の「遠距離恋愛」も場所と人の空間の移動が関わってくるので、当然、地理学的な見地から分析することができるのです(詳しくは本文で)。本書は、他にも「近郊の街はなぜ若い人が多い?」「ビール工場はなぜ街の中にある?」など、社会や文化、経済に関わる、いわゆる「人文地理学」の基本的な考え方や知識を紹介し、具体的で身近な事例を通してわかりやすく解説しました。

 本書は、本書は、わたしたちの生活に関わる文化・社会・経済のカラクリを地理学で解き明かした一冊。「遠距離恋愛はなぜ生まれるのか」「近郊の街にはなぜ若い人が多いのか」「ビール工場はなぜ街中にあるのか」…など、身近な事柄を、地理学的見地から説明しており、雑学的かつ文化・社会に関わる地理学の考え方や知識が学べ、興味深い地理学でした。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:05| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする