2020年06月15日

『脱走王と呼ばれた男 第二次世界大戦中21回脱走した捕虜の半生』デイヴィッド・M・ガス




 脱走は将校の義務である…。トンネル作戦、綱渡り、列車からの飛び降り、詐病…。第二次世界大戦中、仲間と共に、あるいは単独で脱走を繰り返し、不屈の精神力で目的を果たしたイギリス軍将校アレスター・クラムの半生を描く。

 開戦直前にイタリア軍捕虜となり、以来21回のあらゆる手段で脱走を繰り返した英軍将校アラステア・クラム。彼は終戦直前に脱走に成功し英雄として迎えられた。本書はその破天荒にして不屈の「脱走半生」を克明にたどったノンフィクションである。

 本書は、第二次世界大戦期、ドイツやイタリアの捕虜収容所から21回も脱走を試み、仲間から「男爵」と呼ばれた男、イギリス陸軍のアレスター・クラム中尉の半生を描いたノンフィクション。ジェノヴァのガーヴィ要塞での長期間かけてトンネルを掘る脱走劇は臨場感溢れて映画さながらの迫力で、ドイツに移送が決まってからはゲシュタポも絡み、ジュネーヴ条約も無視されがちで悲壮感が漂い始めますが、映画を見ているような感覚で、興味深かったです。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 19:05| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする