人妻との不倫に暗い愉しみを見いだす高校生・椿太郎。ある日、姉が十字架に磔となって死んだ。彼女が遺した「この家には悪魔がいる」というメモの真意を探るべく、家族を調べ始めた椿太郎は、彼らの残酷な秘密を知ることに…。
同級生の女子から絶えず言い寄られ、人妻との不倫に暗い愉しみを見いだし、友人は皆無の高校生・清家椿太郎。ある日、姉の御鍬が十字架に磔となって死んだ。彼女が遺した「この家には悪魔がいる」というメモの真意を探るべく、椿太郎は家族の身辺調査を始める。明らかとなるのは数多の秘密。父は誘拐事件に関わり、新聞で事故死と報道された母は存命中、自殺した兄は不可解な小説を書いていた。そして、椿太郎が辿り着く残酷な真実とは。
本書は、第23回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。友人は皆無の高校生の清家椿太郎が主人公。ある日、姉の御鍬が十字架に磔となって死んでしまい、彼女が遺した「この家には悪魔がいる」というメモの真意を探るべく、椿太郎は家族の身辺調査を始める……ミステリですが、様々な要素が詰め込まれすぎていて、伏線や謎解きは楽しめるものの、強烈すぎるキャラクターの独特すぎる言い回しが好き嫌いが分かれるとは思いますが、次作も読んでみたい作家です。
【満足度】 ★★★☆