2020年07月07日

『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』辻田真佐憲




 日本人の欲望に応え続けた昭和のヒットメーカー・古関裕而。彼はいかなる人物だったのか、その作品は昭和史にいかなる役割を果たしたのか。古関裕而の生涯と激動の昭和を気鋭のメディア研究者が描きつくす。

 軍歌「露営の歌」、早稲田大学の「紺碧の空」、読売ジャイアンツの「闘魂こめて」、怪獣映画の「モスラの歌」、原爆鎮魂の歌「長崎の鐘」―ジャンルを超えていまも愛唱される5000曲はどのようにして生まれたのか。日本人の欲望に応え続けたヒットメーカー。連続テレビ小説「エール」のモデルになった80年の生涯。

 本書は、NHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルとなった、昭和を代表する大作曲家である古関裕而氏の評伝本。古関裕而氏を通して、昭和史としても書かれており、「六甲おろし」「モスラの歌」「オリンピック・マーチ」などはもちろん、社歌や校歌など、その団体に所属する人たち以外にはほぼ知られることのない曲を手がけていた事実にもちゃんとページを割いていて、興味深い一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:28| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする