2020年08月07日

『小説 ブラックジャック』瀬名秀明

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小説 ブラック・ジャック (APeS Novels) [ 手塚 治虫 ]
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 瀬名秀明の書き下ろし小説で「ブラック・ジャック」が蘇る! 「医療ロボット」「iPS細胞」「終末期医療」などの現代医療、さらにはそれを飛び越え近未来をも予感させるテーマで、ブラック・ジャックの活躍を描く。

 本書は、「Ai」「iPS細胞」「終末医療」など現代的なテーマのもと、孤高の天才外科医・ブラックジャックが、進化する最先端医療の中で、どこまで患者を救うのかを描いた作品。もしもブラックジャックが現代にいたら…として物語が描かれますが、ブラック・ジャックの活躍は勿論のこと、それぞれの事情を抱えた患者や医師たちと、無免許の天才外科医の邂逅が紡ぎ出すヒューマンドラマとなっています。更にピノコやドクター・キリコといった作品キャラクターも登場し、思わぬ手塚キャラたちとも再会できる小説です。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月06日

『ゴーンショック 日産カルロス・ゴーン事件の真相』朝日新聞取材班




 2018年11月19日、電撃逮捕。2019年12月29日、国外逃亡。日本のみならず、世界中を騒がせた「ゴーンショック」。なぜ日本企業では類を見ない不正を日産は許したのか。迫力の調査報道ノンフィクション。

 検察はなぜゴーン逮捕に踏み切ったのか? ゴーン追放は「クーデター」だったのか? 仏大統領マクロンvsゴーン。どんな確執があったのか? 家庭の問題。孤独な青年時代。ゴーンの生い立ちとは? ゴーンによる恐怖政治と会社「私物化」の実態とは? 電撃逮捕の世界的スクープを放った朝日新聞ならではの圧倒的取材力を駆使。迫力の調査報道ノンフィクション。

 本書は、カルロス・ゴーン氏の、逮捕から逃亡に至るまでのいきさつ一連の報道をまとめたもの。東京地検特捜部の捜査の動きや特捜部の事件の見立てもよく分かり、逮捕に始まり、立件への動き、日産の経営のその後の展開から同被告の国外逃亡までの流れが4部構成で描かれており、企業統治とはどうあるべきなのかも考えさせられるノンフィクションです。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月05日

『激動の昭和名馬列伝』中川秀一

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激動の昭和名馬列伝 [ 中川 秀一 ]
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 アサカオー、ハイセイコー、トウショウボーイ、シンボリルドルフ、オグリキャップ…。日本競馬に携わり、大物ホースマンとも 親交があった団塊の世代の著者が、昭和後期の名馬たちを当時の世相と裏話を交えて綴る。

 物語は日本が高度成長期に入らんとする昭和35年から始まる。「日本の3大コダマって知ってるか?」近鉄バファローズの小玉選手と特急こだまと並ぶ少年たちの人気者だったのは競走馬のコダマだった。筆者が競馬と出会ったのは小学6年生の時。その後、一競馬ファンからホースマンとなる。故・吉田善哉氏などの大物ホースマンと交流し、競馬シーンを内から見続けてきた。激動の昭和日本の世相と空気とともに数多の名馬たちが躍動した時代を綴る。

 本書は、昭和に活躍した名馬たちの秘話を世相とともに綴った一冊。競馬のオールドファンであれば、当時の世相と共に懐かしい記憶が甦る内容で、大物ホースマンと交流し、競馬シーンを内から見続けてきた著者だからこそ知る裏話なども興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月04日

『キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編』井上純一




 ついにきた消費税増税! 老後の資金2000万円!? 豊かで幸福な生活を送るために、お金のことをもっと知る! 「中国嫁日記」の著者による経済マンガ。『文芸カドカワ』掲載に加筆。

 不動産投資、保険、給料、バーゲンセール、貯金……などなど、身近なところから経済に迫る! 消費税10%時代をどう生き延びるのか? 日本の経済政策は失敗の象徴? 豊かで幸福な生活を送るために、お金のことをもっと知る! ……『中国嫁日記』の著者が贈る、かなり本気の経済マンガ。

 本書は、マンガではあるものの、経済についてが非常に分かりやすく描かれたもので、消費と生産性、消費税と物価の関係性などから現在の消費増税がいかに逆行した施策であるかについても分かりやすく紹介しています。本著を読めばデフレ時にするべきは減税で増税はありえないという理由がよく分かりますし、この点についての経済に対する考えは理解できるだけに、面白い一冊でした。

【満足度】 ★★★★
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2020年08月03日

『コンビニチェーン進化史』梅澤 聡




 今や「街のインフラ」としての地位を占めるまでになったコンビニ。なぜコンビニはここまで消費者需要を取り込み続けられたのか。元『月刊コンビニ』編集長が、その驚異的な進化の歴史と新たな展望を解説する。

 「コンビニエンス・ストア」は、「便利な小売店」の枠を超えて、今や「街のインフラ」としての地位を占めるまでになっている。そこには、徹底したドミナント戦略、3000を超える商品の供給・流通網の整備、販売機会を逃さない単品管理システムの導入、コンビニ食開発による新規需要創造、チケット端末やATMをはじめとしたサービス機能の拡充など、数々の革新があった。なぜコンビニは、ここまで消費者需要を取り込み続けられたのか。果たして今後も、持続的に成長していける業態なのか。元「月刊コンビニ」編集長が、その進化の歴史と展望を解説する。

 本書は、コンビニ創成期から現在の24時間営業問題に至るまでの過程を、当時の経営者の言葉を引用しながら解説したもの。セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの三大チェーンに限らず、全国各地の中小のチェーンを含め総覧しており、コンビニの系譜を紹介するほか、巨大な流通システム、主力商品である「コンビニ食」、サービス産業を取り込むインフラについても解説しています。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年08月01日

『奇妙な死体のとんでもない事情』巽 信二




 犯罪を否定する遺体、社会の病理に斃れた声なき犠牲者たち、遺族との寄り添い方、震災という慟哭の現場、もの言わぬ遺体から授けられた教え…。死体と向き合い続けて40年の法医学者が、記憶に残る事件を語る。

 推理小説やテレビドラマの世界では、監察医は死体を鑑定し、事件の真相を鮮やかに解明していく。しかし現実は、そう一筋縄ではいかない。ときに死因の特定に呻吟し、しばしば遺族の無念に思いを馳せる…。死体と向き合い続けて40年の法医学者が目を瞠った衝撃のリアル!

 本書は、2万体以上を検死した法医学者でもある著者が、記憶に残る事件の検死についてを語る一冊。文章を通して、著者の誠実さが伝わり、遺体から分かる事件の事情について興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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