2020年08月01日

『奇妙な死体のとんでもない事情』巽 信二




 犯罪を否定する遺体、社会の病理に斃れた声なき犠牲者たち、遺族との寄り添い方、震災という慟哭の現場、もの言わぬ遺体から授けられた教え…。死体と向き合い続けて40年の法医学者が、記憶に残る事件を語る。

 推理小説やテレビドラマの世界では、監察医は死体を鑑定し、事件の真相を鮮やかに解明していく。しかし現実は、そう一筋縄ではいかない。ときに死因の特定に呻吟し、しばしば遺族の無念に思いを馳せる…。死体と向き合い続けて40年の法医学者が目を瞠った衝撃のリアル!

 本書は、2万体以上を検死した法医学者でもある著者が、記憶に残る事件の検死についてを語る一冊。文章を通して、著者の誠実さが伝わり、遺体から分かる事件の事情について興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:15| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする