2020年08月10日

『掃除屋 プロレス始末伝』黒木あるじ




 依頼を受け、相手をリング上で制裁する「掃除屋」。ベテランレスラーのピューマ藤戸はそんな裏の顔を持つ。様々な事情を抱える依頼人から高額な報酬をせしめる背景にあるのは…。『小説すばる』連載に加筆修正し文庫化。

 依頼を受け、相手をリング上で制裁する「掃除屋」。ベテランレスラーのピューマ藤戸はそんな裏の顔を持つ。様々な事情を抱える依頼人から高額な報酬をせしめる背景には、リング禍で今なお意識が戻らない親友の存在があった。身体に爆弾を抱えた藤戸が、最後の対戦相手に選ぶのは…。プロレスファンなら感涙必至、そうでなくとも胸が熱くなる哀愁ただよう男の美学の物語。本当の強さが、ここにある。

 物語は、49歳のベテランプロレスラーの主人公が、個人や団体の依頼により、試合中のリングで対戦相手のレスラーを人知れず制裁、粛清する「掃除屋」稼業についてが描かれる連作プロレス小説。試合の臨場感が伝わり、著者のプロレス愛を感じる作品です。

【満足度】 ★★★☆
posted by babiru_22 at 17:29| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする