2020年09月07日

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』庭田杏珠/渡邉英徳




 戦前・戦後の貴重な白黒写真355枚を、最新のAI技術と当事者への取材や資料をもとに人の手で彩色。カラー化した写真から、当時の暮らしを紹介する。

 本書は、AI技術でモノクロ写真を自動カラー化したのち、戦争体験者との直接の対話などから、当時の資料などをもとに手作業で色彩を補正して、戦前の広島・沖縄・国内のようす、開戦から太平洋戦線、沖縄戦・空襲・原爆投下、そして戦後の復興。個人提供による貴重な写真、朝日新聞社・共同通信社提供の写真、アメリカ軍が撮影した戦場写真など約350枚をカラー化し、収録したもの。収録されているカラー化写真とモノクロ写真の比較をするだけでも感じ方が全く違いますし、プロジェクトによって、カラー化させたことによって、当時の暮らしぶりがより鮮明に表現されています。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年09月05日

『ウイルスVS人類』瀬名秀明ほか

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 未知のウイルスにいかに立ち向かうか。顕わになった現代文明の脆弱性を克服する道はあるのか。第一線の専門家同士が徹底討論。NHKBS1スペシャルの同タイトルの放送内容を書籍化。

 第一線の専門家同士が、未曽有の脅威のさなかにおこなった徹底討論。未知のウイルスにいかに立ち向かうか、顕わになった現代社会の脆弱性、その克服への道までを語り尽くす。分野や専門をまたぐ英知の結集が、解決の鍵を握る。

 本書は、新型コロナウィルスのパンデミック感染について、NHKBS1スペシャルとして放送された同タイトルの番組内容を書籍化したもの。新型コロナウイルスの特徴や、対策の困難さについても討論内容がまとめられており、放送後の新型コロナの状況も書き加えられています。

【満足度】 ★★★★
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2020年09月04日

『あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン』住吉雅美




 クローン人間の作製はNG? 私には「誰かに食べられる自由」がある? 社会に飼い慣らされないための「悪魔の法哲学」教室。哲学的な視点で法律や常識を批判的に再検討する。青山学院大学法学部での講義をベースに新書化。

 常識を揺さぶる「究極の問い」にあなたは何と答えますか? 社会に飼い慣らされないための“悪魔の法哲学”。「正義」「権利と義務」「自由」「平等」「功利主義」「アナーキズム」考えることの楽しさがわかる、青山学院大学で大人気の授業!!

 本書は、法と道徳、功利主義、人権、国家、自由、平等……など、私たちが生きていくうえで目をそらさずに考えたい「法哲学の問い」を、たくさんの具体例を紹介しながらわかりやすく解説したもの。哲学という程堅苦しい内容ではなく、身近な議論を更に展開させて、法律や常識についてを再検討しているもので、様々な考えが出ていて中々興味深い内容でした。

【満足度】 ★★★★
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2020年09月03日

『命を守る、救える! 応急手当』横田裕行・監修




 日常生活で起こりやすいケガや病気を取り上げ、応急手当のしかたをイラストでわかりやすく紹介。熱中症や冬場の入浴事故などへの応急手当も解説する。NHK−Eテレ「きょうの健康」の番組内容をもとに書籍化。

 本書は、基本の応急手当方法をイラスト付で解りやすく解説している応急手当事典。応急手当は勿論のこと、台風や地震などの災害対策も網羅しており、災害グッズ一覧も紹介されていて応急時の参考になる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年09月02日

『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』石井光太

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 産婦人科医・菊田昇は、望まぬ妊娠をした女性と子どもを望む夫婦の橋渡しを始める。それは法を犯すことでもあった…。国を相手に闘い「特別養子縁組制度」成立に人生をかけた男の物語。『きらら』連載を改題、加筆改稿。

 1926年石巻で生まれた菊田昇は、母が経営する遊郭で幼少期を送り、遊女の悲哀を目の当たりにする。その後、東北大学医学部に進学。卒業後は、産婦人科医となり、望まぬ妊娠をした女性が子供を堕ろすことなく、子供を欲する夫婦の実子となるよう非合法な縁組みを始める。法を犯してでも小さな命を守ることを優先、多くの赤ちゃんの命を救うこととなる。ところが、その事実が新聞にスクープされ、世間を揺るがす事件に発展。日本医師会からの処分、国会招致、家宅捜索など、幾多の試練にさらされ、それでも命を守るという信念を曲げることなく、国を相手に闘い続けた昇は、悲願の「特別養子縁組」制度を勝ち取った。ノンフィクションの旗手・石井光太氏が取材を重ね、「赤ちゃんあっせん事件」の裏にある真実を描いた小説。

 本書は、1970年代、違法の斡旋を行い「特別養子縁組制度」の実現にこぎつけた宮城県石巻市の医師・菊田昇の生涯を追った事実に基づいた小説。「特別養子縁組制度」成立に尽力し、医師会から処分され、刑事罰を受けても尚、信念を貫く姿勢は感動を覚えます。小さな命を救う「特別養子縁組制度」成立の背景には、色々と考えさせられるところも多く、一人の医師が法律を変えた信念には胸が熱くなります。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年09月01日

『ワン・モア・ヌーク』藤井太洋

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 原爆テロを予告する一本の動画。3月11日、爆心地は新国立競技場。科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト2人の歪んだ理想を捉えていた…。『yomyom』連載を文庫化。

 「核の穴は、あなた方をもう一度、特別な存在にしてくれる」。原爆テロを予告する一本の動画が日本を大混乱に陥れた。爆発は3月11日午前零時。福島第一原発事故への繋がりを示唆するメッセージの、その真意を政府は見抜けない。だが科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト2人の歪んだ理想を捉えていた…。戒厳令の東京、110時間のサスペンス。

 本書は、オリンピックを控えた東京を舞台に、核テロリストと攻防を描いたサスペンス。東京で原爆テロを起こそうとするテロリストと、それを阻止しようとする刑事や技術者たちの5日間の攻防が描かれる作品ですが、テンポが良く、展開自体も非常に良かったです。緊急事態への政府の対応や、同盟国とのやりとりなども緊迫感があり、原発事故だけでなく、コロナ騒動にも通じる「正しく恐れる」事の難しさについてなど、冒頭から結末まで緊迫感が全編に漂い、エンタメとしてもとても面白かったです。願わくば映像化としても見てみたいものです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 18:34| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする