2020年09月25日

『ビルマに見た夢』古処誠二

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ビルマに見た夢 [ 古処 誠二 ]
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 第二次世界大戦下、ビルマの山村地帯で兵站勤務に就く軍曹の西隈。現地の労務者をまとめてゆくなかで直面した、想定外の出来事とは。今を生きる私たちの胸を痛烈に衝く5編を収録する。『小説推理』掲載を単行本化。

 第二次世界大戦下、ビルマの山村地帯で兵站勤務に就く軍曹の西隈。現地の労務者をまとめてゆくなかで直面した、想定外の出来事…。日本軍はペストの予防接種を進めようとするが、部落の長老は頑なに拒む。そんな長老に対し、軍医見習士官が演説を打つ。その内容は、ビルマ人にとってあまりに辛辣で不敬なものであったが…。「仏道に反して」。ビルマ人は労務でもロンジーをはく。肉体労働には適さない腰巻きのようなその衣服、そして長時間の昼寝。労務者から昼寝を取り上げようとする西隈に、部落長が放った言葉とは?「ロンジーの教え」。今を生きる私たちこそ、痛烈に胸を衝かれる5編。

 本書は、第二次大戦下、ビルマ駐屯の軍曹と住民たちの日々の逸話を描いた小説集。西隈担当の兵站業務やビルマ人との交流も戦時下にしては緩やかに描かれています。物語はインバール作戦が始まる直前の現地の物語として5つの作品が収録されていますが、インパール作戦の悲惨さを知るだけに、悲しい作品集でもあります。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:00| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする