2020年11月03日

『歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか』大治朋子




 「自分は絶対に正しい」と思い込むと、人間の凶暴性が牙をむく。普通の人が様々な経緯を経て過激化へと突き進むに至るその道のりを、体系的に地図化する試み。テロリズム、通り魔等に共通する暴力のメカニズムを解き明かす。

 本書は、「普通の人」がさまざまな経緯を経て、過激化へと突き進むにいたるその道のりを、 いわば体系的に地図化しようという試みをしたもので、 過激性はどこから生まれ、どのように育つのか。そうしたプロセスを可能な限り「見える化」することで、個々人、あるいはその愛する人が過激化プロセスにあるのかどうか、あるとすればどの位置にいるのかを認識し、暗くて深い過激化トンネルへと落ちるのを防ぐ、もしくは落ちたとしてもそこから引き返すために手がかりとなる情報をまとめたもの。「過激化」は身近な現象で、実際には誰にでも起こりうるプロセスでもありますが、身の回りで過激化する個人やグループに対して、何ができるのかについても解決や防止策が提示されています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:57| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする