2020年11月04日

『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧』柳田由紀子




 スティーブ・ジョブズをはじめ、世界中の弟子たちが慕った禅師、乙川弘文。しかし彼は「破戒僧」でもあった! 一体弘文とは何者だったのか。その波乱万丈の人生に迫る。季刊『Kotoba』『新潟日報』連載を改稿し書籍化。

 ジョブズが「終生の師」と仰いだ日本人がいた! アップル社のiPhoneやiPodなどの革新的製品の設計思想にヒントを与えた禅僧・乙川弘文。しかし、彼の人生はいくつもの「謎」に包まれている。「日本曹洞宗の明日を担う」とまで期待された若き僧侶は、なぜ日本を捨て、アメリカに渡ったのか? ある人は「あんなに優れた禅僧はいない」と激賞するが、「女にだらしない、酒浸りの男だった」と批判する人もいる……彼はいったい何者だったのか? そして、スイス山奥での突然の死……その真相は?

 本書は、日本人僧侶・乙川弘文の生涯をまとめたノンフィクション。アップル社の共同設立者として、世界を変えた男スティーブ・ジョブズが若き日に禅と出会い、そこから多大な影響を受けたといわれ、生涯の師と仰いだ僧侶・乙川弘文についてを8年にわたる取材で丹念に描き出したノンフィクション。乙川弘文とスティーブ・ジョブズにまつわる人々が語る人物像を語り口調で記されており、かなり読みやすく、アメリカに渡った破天荒な曹洞宗僧侶の一生はしても興味深い内容でもありました。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 16:44| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする