2020年11月05日

『留萌本線、最後の事件 トンネルの向こうは真っ白』山本巧次




 廃線前の撮りおさめのため、北海道・留萌本線に乗車した鉄道ファンの浦本。だが発車後まもなくハイジャック事件に巻き込まれ、車内に閉じ込められてしまう。犯人はなぜか道議員を交渉役に指名し、半端な身代金を要求するが…。

 留萌本線をハイジャック。車両はトンネル密室の中。身代金は1億7550万円。北海道のローカル線を乗っ取った犯人の狙いとは?

 本書は、北海道ののどかな大地を走る廃線前の留萌本線でハイジャックが発生し、犯人はなぜか道議員を交渉役に指名し、半端な身代金を要求。そのハイジャック事件について、鉄道ファンの乗客と警察の両側の視点から描いたミステリ。地方の交通問題を背景にハイジャック事件を描いた作品ですか、ローカル線利用者の減少や道路建設との兼ね合い、政治家の地元利権や談合、様々な背景・問題を描きつつも、犯人たちの思惑は分かりやすい部分へ収束していくので、読みやすく期待していたよりも面白かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 18:58| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする