2020年11月18日

『家族じまい』桜木紫乃




 認知症の母と、齢を重ねても横暴な父。両親の老いに姉妹は戸惑い、それぞれ夫との仲も揺れて…。大人の諦観と慈愛に満ちた長編小説。『小説すばる』掲載を加筆し単行本化。

 「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」。突然かかってきた、妹からの電話。両親の老いに直面して戸惑う姉妹と、それぞれの家族。認知症の母と、かつて横暴だった父……。別れの手前にある、かすかな光を描く長編小説。

 本書は、北海道を舞台に、家族に正面から向き合った5編からなる連作集。認知症の母と介護する父を取り巻く家族の物語で、各章で主人公は異なるものの、物語として繋がっており、家族の意味を改めて考えさせられる作品です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:52| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする