2020年11月26日

『事件持ち』伊兼源太郎

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事件持ち [ 伊兼 源太郎 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2020/11/26時点)




 報日新聞の若手記者・永尾哲平は、千葉県下で起きた猟奇的な連続絞殺事件の取材を始める。捜査情報をつかめずに苛立つ記者クラブは県警批判を開始。犯人逮捕の手がかりを得られない県警は、報日新聞にある取引を持ち掛け…。

 千葉県下で起きた連続猟奇殺人事件。入社2年目の報日新聞の記者・永尾哲平は事件直後の聞き込みで、被害者2人を知る不審な男・魚住優に偶然接触する。その後、魚住は失踪。県警一課の津崎庸介も重要参考人として、魚住の後を追う。捜査情報をつかめずに苛立つ記者クラブは県警批判を開始する。犯人逮捕の手がかりを得られない県警は、ある取引を報日新聞に持ち掛けるが……。永尾と津崎、2人は交錯する2つの使命に揺れ動く。

 本書は、猟奇殺人事件の真相を追う「入社2年目の記者」と「捜査一課の刑事」の立場の違う2人がそれぞれの「正義」を求めて衝突、共闘していく社会派ミステリ。事件は勿論のこと、新聞記者と刑事の意識に焦点が当てられており、報道と正義のあり方について、事件報道の意義についてが書かれ、新聞記者の存在意義を問いかける作品で、読み応えがありました。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 21:08| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする