日本領空に突如現れた不明機による自衛隊機撃墜事件。行方不明となった2人のパイロットは、独立国家樹立を目指すラースランドに拘束されていた。リムパックによる作戦が始動する中、驚愕の真相が明らかに…。ミリタリー小説。
航空自衛隊飛行教導群(通称:アグレッサー部隊)に所属するF−15パイロットの森近は、訓練中に不明機の急襲を受ける。何とか空域を脱出した森近だが、同僚の深浦と安田の機体は撃墜され、行方不明となる。2人は目を覚ますと、独立国家樹立を目指す“ラースランド”が保有する最新兵器“クラーケン”の中に拘束されていた…。一方、森近は“クラーケン”捜索艦隊に派遣される。さらにリムパックによる作戦“ディープ・ライジング”によって、“クラーケン”を追い詰めていくのだが…。
物語は、領空侵犯した国籍不明機に訓練中の自衛隊機が撃墜される…という衝撃的な出だしから始まり、息もつかせぬ展開で物語はとんでもない方向に進んでいきます。エンタメとしては面白いとは思うものの、展開があまりにも広がりすぎているのが事件の焦点がボヤけてしまい、この点が少々残念。
【満足度】 ★★★☆