2020年12月31日

『伝説の「サロン」はいかにして生まれたのか コミュニティという「文化装置」』増淵敏之




 漫画の歴史を生んだ「トキワ荘」「大泉サロン」、クリエイターがオフィスを連ねた「セントラルアパート」…。なぜ、ある時代、ある場所に、世紀の天才たちは集うのか? 日本カルチャーを創り上げた「場」の磁力に迫る。

 漫画の歴史を生んだトキワ荘、大泉サロン、ネットワークを築いたポプコン、PFF、クリエイターがオフィスを連ねたセントラルアパート、文化人のたまり場となった音楽喫茶……。日本のカルチャーを創り上げた「場」の磁力とは、なんだったのか? 集住、同好の士、上京行動、ローカル・ネットワーク、セレンディピティ……。伝説となったサロンから、現代のコワーキングスぺースやオンラインサロンまで、ポップ・カルチャーを通して解き明かすクリエイティブ・コミュニティ論。

 本書は、戦後日本のカルチャー史を彩る数々の伝説的サロンやコミュニティにクリエイターたちが特定の場所に集まるメカニズムと要因を解き明かそうとする試みを図った一冊。文化サロンの歴史についても書かれており、創造性とコミュニティーや都市との関係に迫った内容は面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月30日

『成城石井 世界の果てまで、買い付けに。』上阪 徹

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成城石井 世界の果てまで、買い付けに。 [ 上阪 徹 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2020/12/30時点)




 成城石井はなぜ、あの品揃えができるのか。トレンドをどうキャッチしているのか。日本中を、時には世界の果てまでバイヤーが買い付けに行く、成城石井で人気の30の商品開発ドキュメント。

 スーパー冬の時代と言われて久しい。だが、そんな中で業績が絶好調のスーパーがある。関東、中部、関西に約180の店舗を展開している「成城石井」だ。2019年度の売上高は、938億円。前年比約107%。実はその前年も約107%。なんと、この10年で店舗は3倍になり、年商は2倍になっているのだ。モノが買ってもらえない時代に、なぜ成城石井はこれほどまでに売れているのか。好調な業績を残しているのか。その答えのひとつは、間違いなく品揃えがまるで他のスーパーとは違うから、だろう。お店に入って、じっくり眺めてみると、それはすぐにわかる。他のスーパーにはまず置いていないものがたくさん置かれているのだ。しかも、ラインナップがカテゴリーごとにハンパない。では、なぜ成城石井の品揃えは違うのか。どんなふうにして、この品揃えを実現させているのか。トレンドをどうキャッチしているのか。その秘密をひもとくべく、約30名のバイヤー、約20名の惣菜・スイーツ開発担当者を代表して、総勢11人に話を聞いて作ったのが、本書である。

 本書は、成城石井の商品開発のこだわりをまとめたドキュメント。ヒット商品を支えるバイヤーと開発担当者らによる、ただならぬ情熱と知られざるドラマが紹介されており、成城石井の人気商品がどういう経緯でお店に並ぶのか、人気の秘訣は何なのかを、たっぷりと30種類紹介しています。バイヤー・商品開発担当者が語るエピソードから、より深いこだわりを感じることができますし、成城石井の商品開発の舞台裏は実に読み応えがあり、独自のこだわりを感じる一冊です。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年12月29日

『ぜんぶ本の話』池澤夏樹/池澤春菜

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ぜんぶ本の話 [ 池澤夏樹 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2020/12/29時点)




 E・ケストナー「エーミールと探偵たち」、サンテグジュペリ「星の王子さま」、福永武彦「死の島」…。ページをめくれば溢れだす、しあわせな時間と家族の思い出。文学者の父と声優の娘が「読書のよろこび」を語りつくす。

 はじめて読んだ本をおぼえていますか? ページをめくれば溢れだす、しあわせな時間と家族の思い出。さあ本の国へ旅にでよう……。本書は、文学者の父・池澤夏樹と声優、エッセイストの娘・池澤春菜のふたりが、「読書のよろこび」を語りつくした対話集です。「本は生きもの」と語る父。「読書の根本は娯楽」と語る娘。児童文学からSF、ミステリーまで、数多くの本を取り上げ、その読みどころと楽しみかたを伝えます。池澤家の読書環境やお互いに薦めあった本、夏樹さんの父母(春菜さんの祖父祖母)である作家・福永武彦や詩人・原條あき子について等、さまざまな話題が登場。さらに巻末にはエッセイ「福永武彦について」(池澤夏樹)、「ぜんぶ父の話」(池澤春菜)も特別収録しています。

 本書は、芥川賞作家の池澤夏樹と、娘で声優の池澤春菜が読書遍歴についての対談をまとめた一冊。様々なジャンルの本について、親子で読書対談がされていますが、親子で本を語りつくすことができるというのは羨ましくもあり、読書ガイドとしても興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月28日

『ゼロからはじめるZoom 基本&便利技』マイカ

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ゼロからはじめる Zoom 基本&便利技 [ マイカ ]
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 ビデオ会議の参加方法や開催方法から、チャットや画面共有といった基本の機能、より便利な設定方法や困ったときに役立つ情報まで。Zoomの基本と便利技を、豊富な画面写真でわかりやすく解説する。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、テレワーク、在宅勤務といった、「非接触型」の働き方が日常となりつつあります。そんななか、急激にユーザー数を伸ばし、いまやビデオ会議ツールの代名詞的存在となったZoom。ベーシックなアカウント(無料)でも、100人まで参加可能なビデオ会議が開催でき、主催者(ホスト)以外の参加者はアカウントの登録さえ必要ないという手軽さが受け、国内でも多くのユーザーが使うようになりました。本書は、そんなZoomをはじめて使う人のための解説書です。Zoomではじめてミーティングに参加する、自分でもミーティングを開催したい、といったときのための基本操作から、より便利に使いこなすためのテクニックなどをわかりやすく解説します。Zoomをゼロからはじめたい人も、もっと活用したい人も必携の1冊です!

 本書は、全7章構成でZoomの基本的な使い方が分かりやすく説明された一冊。スマホでの使用方法、外部ツールとの連携方法はもちろん、困ったときのQ&Aも紹介されていて、基本をしっかり押さえておきたい人におススメの1冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月26日

『12歳の少女が見つけたお金のしくみ』泉美智子

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12歳の少女が見つけたお金のしくみ [ 泉 美智子 ]
価格:1430円(税込、送料無料) (2020/12/26時点)




 水、空気、命。身近なことをお金に換算したら、人の心と経済のつながりが見えてきた…。全国小・中学生作品コンクールで文部科学大臣奨励賞を受賞した小学6年生のレポートから生まれた、楽しく学べるお金の基本超入門書。

 小学6年生の少女が書き、文部科学大臣賞を受賞したレポートを原案に、『今さら聞けないお金の超基本』監修者の泉美智子氏が追加・修正・再構成を加えた、やさしい“お金と経済の超入門書”が誕生! モノの値段はどのように決まっているのか? 「景色の値段」、「空気の値段」、「時間の値段」とはなんなのか? 命に値段をつけるとしたら……? 需要と供給、インフレとデフレ、逸失利益、非価格競争といった経済学の基本について、子どもならではの柔らかな発想を活かした解説に加え、物語形式で楽しく読める一冊です。

 本書は、小学生の素朴な疑問から生まれたお金の基本超入門書で、文部科学大臣賞を受賞した小学6年生のレポートを書籍化したもの。野菜の価格の決まり方という身近でシンプルな事例に始まり、工業製品のように商品になるまでがより複雑なモノ、そして一見すると価格が無いように思える景色や空気を経て、サービスの価値、労働力の価値などにどのように価格が決まっていくのかが説明されていますが、経済価値について、分かりやすくお金の仕組みについてが書かれており、需要と供給、値段の決まり方、インフレとデフレなど、小学生ならではの視点は新鮮でもありました。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年12月25日

『さよならが言えるその日まで』高木敦史

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さよならが言えるその日まで [ 高木 敦史 ]
価格:1705円(税込、送料無料) (2020/12/25時点)




 静岡県沼津市で交通事故が発生、森遠伊緒の父で小学校教諭の謙介が死亡した。誘拐犯の汚名を着て…。周囲からの非難、マスコミの追及、警察の圧迫…父の無実を信じる伊緒は、折れそうな心を奮い立たせ、行方不明の少年を追う。

 静岡県沼津市で交通事故が発生、運転していた小学校教諭の森遠謙介が死亡した。一人娘の伊緒が悲嘆にくれる中、驚愕の事実が判明する。事故発生日の未明から、謙介の教え子である恩田六助の行方がわからなくなっていたが、その痕跡が車内から発見されたという。お前の父親は誘拐犯だ。周囲からの非難、マスコミの追及、警察の圧迫…。折れそうな心を奮い立たせ、真実を知るため、伊緒は六助を捜し始める。

 本書は、とある田舎町で小学5年生の男児が誘拐され、その容疑者と思しき男性が事故死する……そして残された容疑者の一人娘が、事件の真相と男児の行方を追う物語。家族を描いた重めなストーリーながら、展開が二転三転し、散りばめられた伏線が繋がり、一気に解決に向かう結末までの流れは読み応えがありました。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月24日

『絶対猫から動かない』新井素子

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絶対猫から動かない [ 新井 素子 ]
価格:2420円(税込、送料無料) (2020/12/24時点)




 介護離職して老後が絶賛不安なあたしは、地下鉄の中で人類を捕食する未知のいきものと遭遇し…。大人の冒険ファンタジー。『文芸カドカワ』『カドブンノベル』連載を加筆し単行本化。

 「うぃやっ……地震?」56歳の大原夢路は将来が絶賛不安な元校正者、現在無職。両親の介護のために仕事をやめ、さらには認知症になった義父母の存在もがっしりとのしかかっている。そこそこに仲良しの旦那はいるけれど、そりゃもうストレスは満載。おかげで最近妙な夢を見る。地震で止まった地下鉄の中に閉じ込められ続けるのだ。親友の冬美と、袖すりあった見知らぬひとたちと、そしてもうひとり、人間の生気を喰らういきもの「三春ちゃん」と!!それぞれに問題を抱えたいい年の大人たちが、自分たちの生存と、たまたま居合わせてしまった子供たちの未来を守るために戦いを始める。初めはおずおずとコミュニケーションをとり、やがて奇妙な共闘態勢が。憧れるのは猫のごとき平和な日常、いつか手にしたら、絶対そこから動いてなんかやるものか。でも、それまでは−−日本SFのレジェンドがおくる、最高の「ふつうの大人」の冒険小説!!

 物語は、人の生気を吸う妖怪のようなモノと、夢の中の地下鉄に閉じ込められた人々の話が描かれる妖怪ファンタジー。SFを期待して読み始めましたが、SFではあるものの、妖怪色が強くて、読み始める前の予想とはやや違いましたが、著者らしい展開ではあったものの、展開の幅が広がりすぎて、今一つの印象でした。

【満足度】 ★★★
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2020年12月23日

『死神の棋譜』奥泉 光




 名人戦の夜、不詰めの図式を拾った男が姿を消した。北海道の廃坑から地下神殿の対局室まで、消えた棋士の行方と魔の図式の謎を追う旅が始まる…。前代未聞の将棋ミステリ。『小説新潮』連載を単行本化。

 死神の刃の下で駒を凝視する男の行方は……。圧倒的引力で読ませる将棋ミステリ。……負けました。これをいうのは人生で何度目だろう。将棋に魅入られ、頂点を目指し、深みへ潜った男は鳩森神社で不詰めの図式を拾って姿を消した。彼の行方を追う旅が始まったが……。北海道の廃坑、幻の「棋道会」、美しい女流二段、地下神殿の対局、盤上の磐、そして将棋指しの呪い。前代未聞の将棋エンタテインメント。

 本書は、棋士の極限の心理と、奇妙な詰め将棋の図式を核に、謎がまた謎を呼んでいくスリルを描いた将棋ミステリ。将棋棋士になれなかった奨励会員たちが、すでに存在を消した棋道会という将棋の地下組織と絡んで失踪し、その謎を追っていくストーリーですが、現役の棋士が実名で登場し、実際のタイトル戦も登場するので展開にも引き込まれ、それに「死神の棋譜」というフィクションを絡めた奥の深いミステリでもありました。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月22日

『検証ブラックアウト 北海道胆振東部地震』北海道新聞社編




 2018年9月6日未明、北海道を襲った震度7の「激震」。地震による全域停電=ブラックアウトはなぜ発生し、人々はどう動き、企業や行政はどう対応したか、その経験を語り継ぐ。『北海道新聞』連載を再編集して単行本化。

 2018年9月6日午前3時7分、道民はかつて経験したことのなかった「激震」に見舞われた。地震による全域停電=ブラックアウトはなぜ発生し、人々はどう動き、企業や行政はどう対応したか。発生から3日間、被災者が遭遇した出来事を時系列でつづったドキュメントなど、その経験を語り継ぐとともに北海道電力の電源政策をひもとき、未曽有の事態を引き起こした背景を検証。同時に、想定を超えた災害に向き合い、それを乗り越えようと生きる道民の息遣いを克明に伝える。

 本書は、北海道新聞での連載企画「激震 暗闇の大地(ブラックアウト)」をまとめたもので、胆振東部地震や、それに伴うブラックアウト発生直後の道内各地の状況、地震からの復興を目指す道民の取り組みなどを紹介しています。新聞の連載記事としても読んでいましたが、地震直後の電気のない生活を強いられた人々の証言を丹念に集めて当時の状況を再現する一方、脆弱な電力供給態勢と「電力の安定供給とは何か」を多角的に考えさせる貴重な記録となっています。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月21日

『コロナ黙示録』海堂 尊

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コロナ黙示録 [ 海堂 尊 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2020/12/21時点)




 桜宮市に新型コロナウイルスが襲来。その時、田口医師は、厚労省技官・白鳥は……そして“北の将軍”が帰ってくる! ダイヤモンド・ダスト号で起きたパンデミックと忖度政治。今、病院で起きていること。これは虚構か真実か。作家・医学博士の海堂尊が描き出す、現代ニッポンの“今”

 2020年、東京オリンピックを前にした世界に、新型コロナウイルスが襲来した。豪華クルーズ船ダイヤモンド・ダスト号で感染者が発生、この対応で厚労省を始めとする安保政府は後手に回る。一方、北海道の雪見市救命救急センターでもクラスターが発生。速水晃一センター長を始め、対応に追われる。クルーズ船感染者を、東城大学医学部付属病院ホスピス病棟、黎明棟で引き受けることになり新型コロナウイルス対策本部に任命された田口公平がその任にあたる。一方、東京ではかつて「日本三分の計」を打ち出し、挫折した元浪速府知事・村雨を筆頭に政策集団・梁山泊が安保内閣の打倒をめざしていた……。

 本書は、「新型コロナ」をテーマに、田口公平、白鳥圭輔ら「チーム・バチスタ」の面々が集結し、架空の都市である「桜宮市」などを舞台に、新型コロナに立ち向かう物語。その物語では、医学に基づかない政策決定をする首相官邸、柔軟な対応ができない厚生労働省の官僚、そして、メディアの体たらく…とコロナがあぶり出した日本の病巣についても描いていますが、前政権への批判が強すぎて、エンタメとはいえ少々やりすぎ感が強く、辟易したところが多く、この表現が正直残念でもありました。

【満足度】 ★★★☆
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2020年12月19日

『アフターバブル 近代資本主義は延命できるか』小幡 績




 巨大バブルの崩壊が始まった。経済、金融、マーケット、企業経営はどうなるのか? 「ゼロリスク志向が財政危機を加速させる」「不要不急の消費による「成長モデル」の終焉」…。異能の経済学者による衝撃の未来予測。

 本書は、アフターバブルの経済について書かれたもの。『バブルがつくった経済成長、壊した経済成長』というプロローグから始まり、『バブル・アフターバブルの30年』『コロナショックは史上最大級の危機か』『全ての価格はバブルである』『日銀が行うべきは「新次元の金融政策」』『「安心」神話が財政を破綻させる』『「アフターコロナ」の資本主義』…と6章に分けて書かれており、近代資本主義について改めて考えさせられる良書です。最後の章では「健康であり、それに少しの楽しみがある、ささやかな幸せこそが、素晴らしい人生と社会ではないのだろうか。それが実現できない高度な経済社会とは何の意味があるだろうか。」…と書かれていましたが、経済は勿論のこと社会生活の見直しも含めて、考えさせられた一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月18日

『オンライン・セミナーのうまいやりかた』高橋龍征

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オンライン・セミナーのうまいやりかた [ 高橋龍征 ]
価格:1628円(税込、送料無料) (2020/12/18時点)




 どんなテーマがウケる? 集客や収益化はどうする? 1年間で200件に及ぶセミナーを企画・実施してきた著者が、その方法論をベースに、オンライン・セミナーを成功に導く基本的な考え方とノウハウを詳しく伝える。

 本章は、実際にオンラインセミナーを主催していくにつれて、集客についての基本となる考え方を中心にまとめたもの。「なぜ今このタイミングでオンラインセミナーが必要になっているのか」から始まり、「オンラインセミナーを成功するのに必要なポイント」「企画の立て方」「集客部分」……について言及されており、オンラインセミナーという新たなノウハウについて、分かりやすくまとめられています。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月17日

『アニメ大国建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち』中川右介




 宮崎駿・高畑勲らが台頭した東映動画の躍進から、手塚治虫による虫プロの倒産まで。過酷な制作環境の中で、「動くマンガ」に執念を燃やし、テレビアニメ産業を創出した情熱家たちと、アニメの黎明史を描く。

 宮崎駿、高畑勲らが台頭した東映動画の躍進。エイケン、東京ムービー、タツノコプロ、ピープロ、スタジオ・ゼロなどの誕生。手塚治虫による虫プロ設立から倒産まで。…その黎明史を描く。過酷な制作環境の中で、「動くマンガ」に執念を燃やし、テレビアニメ産業を創出した情熱家たちの物語。

 本書は、数多くの資料から、日本のアニメーションがどのような経緯で発展していったかを、手塚治虫を軸に綴った、日本のテレビアニメの黎明史を書いた一冊。アニメ史に興味のある方にはオススメの内容です。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月16日

『わさびの日本史 鮨・蕎麦・刺身…和食との出会いを探る』山根京子

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わさびの日本史 [ 山根京子 ]
価格:2750円(税込、送料無料) (2020/12/16時点)




 日本固有の野生植物「ワサビ」は、いつ、どこで、どのようにして栽培植物になったのか。DNA解析でワサビが固有種であることを明らかにした著者が、古典籍と絵画を渉猟してその謎に挑む。わさび歴史年表付き。

 和食で使われる野菜といっても、日本発祥の植物はごくわずか。日本の野生植物からうまれた数少ない食材の一つが、ワサビです。DNA解析を駆使する理系女子が『群書類従』など歴史資料に手を伸ばし、栽培ワサビの起源に迫ります。

 本書は、ワサビの謎を植物起源学から解き明かす内容。野生植物の自然史と人の歴史の関係をたどり、栽培起源地の謎に挑む内容は、中々興味深く、雑学的で面白かったです。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月15日

『幻のアフリカ納豆を追え! そして現れた〈サピエンス納豆〉』高野秀行




 世界の食は納豆に通じていた。イスラム過激派出没地域から南北軍事境界線まで、著者は幻の納豆を求めて彷徨い歩く。そして取材の末に辿り着いた、人類の食文化を揺るがす新説「サピエンス納豆」とは…。高野ワークスの集大成。

 究極の納豆は、アフリカの辺境に存在した……。知と食欲を刺激する前人未踏のミステリー冒険譚! アジア辺境の納豆の存在を突き止めた著者が、今度は、IS出没地域から南北軍事境界線まで、幻の納豆を追い求める。隠れキリシタン納豆とは。ハイビスカスやバオバブからも納豆がつくられていた!? そして、人類の食文化を揺るがす新説「サピエンス納豆」とは一体。執念と狂気の取材が結実した、これぞ、高野ワークスの集大成。

 本書は、前作『謎のアジア納豆そして帰ってきた<日本納豆>』で、納豆は日本人だけの食べ物ではないと証明した著者が、今回は、アジアだけでなくアフリカにも納豆のようなうま味調味料があると聞き及び、調査に赴き、その秘密に迫ったノンフィクション。納豆を追いかけて、ナイジェリア、セネガル、韓国、そしてブルキナファソへと納豆を追い求める姿は、とにかく面白く、探求の旅の様子に思わず引き込まれました。

【満足度】 ★★★★☆
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2020年12月14日

『身近にあふれる「化学」が3時間でわかる本』齋藤勝裕




 漂白剤が布地を白くするのはなぜ? 添加物や人工甘味料って何? 二酸化炭素にも毒性があるって本当? 僕たちの生活は全部化学でできている! 身の回りにある物質とその変化を楽しく、わかりやすく解説します。

 私たちの身のまわりには「化学」があふれています。たとえば、汚れを落とす洗剤、お菓子などに含まれる甘味料、お酒や漬物、抗生物質や覚醒剤、遺伝子組換えやゲノム編集、CO2排出問題から放射能汚染問題まで……。挙げていけばきりがないほど、私たちは化学の恩恵を受けた生活を送っているのです。そんな化学の不思議や仕組みを、前知識のない方でも読めるやさしい解説でひもときます。

 本書は、化学について雑学的要素として様々な身近な「化学」についてを解説したもの。日常生活で触れる物を中心に、素朴な疑問の仕組みを解説していますが、改めて普段の日常生活で「化学」が多いことを感じました。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月12日

『なぜ必要か 少年工科学校の教育』柴岡三千夫・監修

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なぜ必要か少年工科学校の教育 [ タイケン学園 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2020/12/12時点)




 防衛省の教育機関である少年工科学校(現・高等工科学校)。第1期生〜第53期生及び教官からの実体験に基づいた回想録を収録し、優れた教育メソードと日本版パブリック・スクールの逞しい高校生の姿を明らかにする。

 本書は、1955年に創設された陸上自衛隊の幹部候補生養成校である「少年工科学校」について、収集された豊富な資料、歴代の教官、第1〜53期卒業生の証言により、“逞しい人材”の養成メソードの実相に迫った一冊。歴代の卒業生や教官らが少工校の教育を自身の思い出を交えて、さまざまな資料・写真と共に紹介している他、巻末の資料編には年表と校風・校旗・各期スナップ写真が掲載され、陸自を装備面から支えてきた少年工科学校の全てがこの一冊に詰まっています。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月11日

『ならずもの 井上雅博伝 ヤフーを作った男』森 功

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ならずもの 井上雅博伝 --ヤフーを作った男 [ 森 功 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2020/12/11時点)




 孫正義に見出された男は、なぜ異国でカーレースに出て、そして死んだのか。「Yahoo!JAPAN」を年商1兆円に育て上げた井上雅博の、60年の生涯を追ったノンフィクション。『週刊現代』連載を書籍化。

 1996年1月、ソフトバンク社長室の一角で『Yahoo! JAPAN』は産声を上げた。専属スタッフわずか3名のその会社を、「年商1兆円」の巨大IT企業に育て上げた男の名は、井上雅博。世田谷の都営団地に生まれ、孫正義に見出された男は、ヤフーを爆発的に成長させ、サラリーマンでありながら1000億円と言われる資産を手に入れた。ひっそりと実業界を去った井上は、桁外れの趣味の世界に溺れ、17年4月にカリフォルニアのクラシックカーレースで非業の死を遂げる。ヤフー・ジャパン、そして日本のインターネット産業の裏面史を、大宅賞作家が描く。

 本書は、孫正義に見出され、ヤフーを爆発的に成長させた伝説の男・井上雅博の半生を描いたノンフィクション。実質ヤフージャパンの創業者でもある井上雅博氏の伝記でもありますが、井上氏の魅力はたっぷりと描かれるものの、IT環境が大きく変化する時代に、なぜヤフーのポータルサイト・ビジネスが成功できたのか、そして井上氏の経営判断はどこにあったのかなどが浮き彫りになっておらず、そこがやや物足りなかったです。

【満足度】 ★★★☆
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2020年12月10日

『東大思考 「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく』西岡壱誠




 ちょっと頭の使い方を変えるだけで、実は誰でも「頭がいい人」になれる。多くの東大生に共通している5つの思考回路を、誰でも再現可能な思考法、もともとの頭の出来に関係なく実践可能なテクニックとして紹介する。

 「東大生の頭の良さ」にあこがれ、誰よりも深く研究することで、偏差値35からの「奇跡の東大合格」を果たして人生を変えた筆者が、どんな人でも「東大生の頭の良さ」を再現できる「5つの技術」を紹介します!

 本書は、東大思考として日常の解像度を上げることについて分かりやすく紹介したもの。 見る立場、見る方向を変えて物事を捉え、 賛成、反対、経済的、論理的、否定、肯定、あらゆる目線で裏側探しをして、ミクロ、マクロ、両面の思考を細かく広い目線で持ち合わせる大切さについてまとめています。あらゆる視点から思考することが大事でもあり、幅広い視点で思考する重要性には納得です。

【満足度】 ★★★★
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2020年12月09日

『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』鴻上尚史/佐藤直樹




 なぜ命令も補償もないのに自粛をするのか。なぜ上司が帰らないと帰りにくいのか。新型コロナが炙り出した世間という名の「闇」に、作家・演出家の鴻上尚史と評論家・佐藤直樹が迫る。

 新型コロナウイルスがあぶり出したのは、日本独自の「世間」だった! 長年、「世間」の問題と格闘をしてきた二人の著者が、自粛、自己責任、忖度などの背後に潜む日本社会の「闇」を明らかにする緊急対談!

 本書は、「同調圧力」について、作家・演出家の鴻上尚史さんと評論家の佐藤直樹さんが語り合う対談集で、その「同調圧力」を生む根本にある「世間」というシステムと、「世間」と「社会」の二重構造について掘り下げた対話となっています。コロナ禍での、コロナ差別や自粛警察などの問題の根底には「世間」の同調圧力があることを、2人で議論しており、「世間」と「社会」の二重構造が「同調圧力」を生み出しているという点は妙に納得しました。

【満足度】 ★★★★☆
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