2021年01月06日

『虜囚の犬』櫛木理宇

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虜囚の犬 [ 櫛木 理宇 ]
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 元家裁調査官の白石がかつて担当した少年・治郎が安ホテルで死体となって発見された。警察が彼の自宅を訪ねると、そこには監禁・虐待された女性が…。史上最悪の監禁犯を殺したのは誰? 『カドブンノベル』連載等を単行本化。

 穏やかな日常を送る、元家裁調査官の白石洛は、友人で刑事の和井田から、ある事件の相談を持ち掛けられる。白石がかつて担当した少年、薩摩治郎。7年後の今、彼が安ホテルで死体となって発見されたという。しかし警察が治郎の自宅を訪ねると、そこには鎖につながれ、やせ細った女性の姿が。なんと治郎は女性たちを監禁、虐待し、その死後は「肉」として他の女性に与えていたという。かつての治郎について聞かれた白石は、「ぼくは、犬だ」と繰り返していた少年時代の彼を思い出し、気が進まないながらも調査を開始する。史上最悪の監禁犯を殺したのは、誰? 戦慄のサスペンスミステリ!

 本書は、心のバランスを崩した経験を持つ主人公が、自らのトラウマと闘いつつ、暴力や支配の連鎖のおぞましさを、容赦なくリアルに描いた作品。登場人物たちが抱えるいくつもの容赦ない闇ストーリーが重なり合って、目を背けたくなる展開も続き、強烈な暴力と洗脳が描かれることもあって、虐待や支配の連鎖の異様なグロテスクさが強烈すぎて、違和感を覚えましたし、読み手によって好みが大きく分かれる作品とも思います。

【満足度】 ★★
posted by babiru_22 at 15:31| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする