2021年01月15日

『けものが街にやってくる 人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク』羽澄俊裕




 早く手をつけないと大変なことになる! 野生動物がもたらす災害リスクの問題をテーマに、人口減少問題、国土計画、解決に向けた課題について解説。コロナ禍の今、この問題に取り組まずに新しい社会の構築はありえないと説く。

 野生動物がもたらす災害とは、人間社会の急速な変化が生み出した現象であり、すでに日本各地で発生して、ニュースに登場する頻度も増えている。それは農林水産被害にとどまらず、野生動物の都市への侵入、人身事故、人獣共通感染症、等々、人へのリスクはきわめて大きい。新型コロナウイルスもまた野生動物に由来する。そして、放置するほど対策にかかるコストは雪だるま式に増えていく。対策の要は国土計画、土地利用にあることに気づいてほしい。コロナ禍の今、この問題に取り組まずに、新しい社会の構築はありえない。

 本書は、野生動物がもたらす災害リスクの問題についてを解説したもの。クマやサルやイノシシが都市部にも出没して、人身事故や交通障害を引き起こし、その他にも、生活環境被害や感染症など人へのリスクも大きく、新型コロナウイルスもまた、野生動物に由来する問題でもありますが、野生動物の問題を解決する社会システムについての提言など、考えさせられる内容です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:03| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする