2021年02月13日

『明智光秀 織田政権の司令塔』福島克彦




 織田家随一と称されながら、本能寺で主君を討ち、山崎合戦で敗れ去った名将、明智光秀。謀反に至る以前、光秀はどのような活動をしていたのかを通史的に検討し、その歴史的位置について考察。光秀の後半生をたどる。

 織田信長は版図拡大に伴い、柴田勝家、羽柴秀吉ら有力部将に大幅な権限を与え、前線に送り出した。だが明智光秀の地位はそれらとは一線を画す。一貫して京都とその周辺を任されて安土城の信長から近く、政権の司令塔ともいえる役割を果たした。検地による領国掌握、軍法の制定などの先進的な施策は、後年の秀吉が発展的に継承している。織田家随一と称されながら、本能寺の変で主君を討ち、山崎合戦で敗れ去った名将の軌跡。

 本書は、明智光秀の事績を史料をもとに細かく分析した一冊。明智光秀の築いた城郭についても詳しく書かれており、統治の実態に迫る内容になっているのが興味深いです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 21:12| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする