2023年11月30日

『鉄道写真ここで撮ってもいいですか』渡部史絵/結解学

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鉄道写真 ここで撮ってもいいですか [ 渡部 史絵 ]
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 家屋に無断で侵入しない、大声・大音量を出してはいけない、撮影が終わった後はきれいにして帰る…。鉄道写真愛好家に向けて、鉄道の撮影のときに守るべきマナーと法律を解説する。

 鉄道は多くの人の被写体であり、ダイナミックな写真や、芸術的な写真、思い出の写真ほか多数の写真が撮影されています。また、鉄道写真愛好家は「撮り鉄」と言われてます。鉄道は鉄道会社の空間である一方、公共性があり、貨客の移動に使われてます。良い写真のためには無理なポジションでポーズを決めたくなったり、フェンスによじ登りたくなる気持ちもあることでしょうが、最良の結果のために、ぜひ本書をお読みください。

 本書は、写真家と鉄道ジャーナリスト、弁護士が様々な鉄道写真の実例を解説したもの。空地と区別がつかない場所や山林への立ち入り、踏切付近や客車内、自撮り棒使用時の注意点など、守るべきマナーと法律を解説しています。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月29日

『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』荒木俊哉




 会議や商談、プレゼン、レポート、企画書など、仕事のあらゆる場面で必要とされる「言語化力」。「頭に思いついたこと」をA4・1枚のメモに書いていくだけの、「言語化力」を鍛えるシンプルなトレーニングを紹介する。

 「仕事ができる人」とは、「瞬時に言語化できる人」。会議で意見を求められたとき、面接で急な質問をされたとき、企画書作成がなかなか進まないとき。「言いたいことが、うまく言葉にできない…」と悩むあなたへ。どんなときでも、「パッと」的確な言葉が出てくるようになる。本書の「言語化力」トレーニングの到達点は、そんな「瞬時に言語化できる」究極の状態になることです…。世界三大広告賞ほか、国内外20以上受賞!電通トップコピーライターの独自メソッド!

 本書は、言いたいことがうまく言葉にできなかったり、会議などで意見を求められたり、面接で急な質問をされた時に「パッと」的確な答えができるようになるためのトレーニング方法を具体的に紹介した一冊。言語化のコツをつかむ効果的なトレーニング方法については参考になる方法で、思考の整理にも役立つ内容でした。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月28日

『食欲人 新版・科学者たちが語る食欲』デイヴィッド・ローベンハイマー/スティーヴン・J.シンプソン

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食欲人 [ デイヴィッド・ローベンハイマー ]
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 タンパク質への渇望に突き動かされるまま過食する現代人。それを利用し「超加工食品」を発明、食環境を破壊する企業…。栄養生態学・生物学の権威が、食欲をコントロールし、肥満・病気・短命をブロックする食べ方を解明する。

 あらゆる生物は、「タンパク質欲」を満たすために食べていた。タンパク質への渇望に突き動かされるまま過食する現代人。それを利用し「超加工食品」を発明、食環境を破壊する企業。30年の共同研究で175の論文を発表した栄養生態学・生物学の権威が解明。食欲をコントロールし、肥満・病気・短命をブロックする食べ方。生物の摂食の仕組みを解き明かした圧巻ノンフィクション!

 本書は、食欲とタンパク質の関係について、昆虫学者が様々な実験を通じて解き明かしていくノンフィクション。タンパク質の総量が必要量になるまで食物を摂取する。食物のうちのタンパク質、炭水化物、脂質の割合によって総カロリーが変動し、寿命や繁殖能力、太りやすさに影響するメカニズムを分かりやすく解説しており、食のバランスの重要性も再認識しました。

【満足度】 ★★★★☆
ラベル:食欲人
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2023年11月27日

『青春をクビになって』額賀 澪

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青春をクビになって [ 額賀 澪 ]
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 瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターとして古事記の研究に青春を賭してきたが、研究を続けるべきか煩悶していた。そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な史料を持ったまま行方不明になってしまうという事件が…。

 瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。古事記への愛は変わらないが、今や講師の座すら危うく、研究を続けるべきかの煩悶が続いている。そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な史料を持ったまま行方不明になってしまうという事件が。45歳の“高齢ポスドク”となっていた先輩は、講師の職も失い、なかばホームレス状態だったという。先輩は史料を「盗んだ」のか?自らの意志で「失踪」したのか?そして、朝彦の下した将来への決断は?

 本書は、ポストドクター(博士課程修了の研究者)たちの厳しすぎる現実を描いた物語。夢を抱いて研究者となるも、後に教授になるような成功者はひと握りという現実を作品として表現していますが、夢と現実の実態と悲哀が上手く描かれた作品です。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月25日

『逆引きキャッチコピー事典』長井 謙




 こんなコピーが欲しい、作りたい、がすぐ見つかる! さまざまな業界や商品、訴求ポイント等のキーワード別に、参考になる良質コピー事例を多数紹介。そのコピーに関する分析や表現のテクニックも解説する。

 いいコピーが浮かばない!→パラ見する→即ひらめく!SNSで人気、広告賞多数。気鋭のコピーライターが厳選した、今の時代を映すコピー多数。デスクに1冊永久保存版!

 本書で、様々な業界や商品、訴求ポイント等のキーワード別に、参考になる良質コピー事例を多数紹介し、そのコピーに関する分析や表現のテクニックも紹介しているので、それを応用すれば、オリジナリティのあるコピー制作が可能にもなる内容です。作りたいキャッチコピーの手掛かりになり、表現方法のテクニックは参考になりました。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月24日

『五輪汚職 記者たちが迫った祭典の闇』読売新聞社会部取材班




 2021年、コロナ禍による1年の延期を経て開催された東京五輪・パラリンピック。電通「一強支配」は、いかに生まれたのか? 大会を巡る汚職事件と談合事件を取り上げ、醜い利権と、「黒い祭典」の演出者の正体に迫る。

 きらびやかな舞台と国民の熱狂の陰に巣くった五輪利権、そして新たに発覚した談合事件。2022年度新聞協会賞を受賞したスクープに至る潜行取材の舞台裏、事件の経過、法廷での動きをフォローし、事件の背景にある構造を大幅に加筆したドキュメント。あらかじめ裏切られた「黒い祭典」の演出者は誰だったか。

 本書は、2022年度の新聞協会賞を受賞した五輪汚職事件を巡るスクープの舞台裏を描いたノンフィクション。汚職事件に続いて発覚した談合事件の内幕、大手広告会社「電通」による「一強支配」の実態のほか、刑事裁判で初めて明らかにされた事実、更に巨額の五輪マネーを巡る「闇」の解明に向け、取材に奔走する記者たちの姿など、読み応えのある一冊でした。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月23日

『限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地』吉川祐介




 家より多い空き地、崩れた家屋、公園という名の雑木林。かつてそこは発売即完売の分譲住宅地だった…。「限界ニュータウン」を訪ね歩きつづける著者が、その誕生から現状をたどり、利活用と未来を考える。

 千葉県北東部には俗に「限界住宅地」「超郊外住宅地」、あるいは「限界ニュータウン」と呼ばれるような分譲地が数多く存在する。そのほとんどが1970年代半ばから80年代にかけて、投機目的で分譲されたミニ住宅地である。首都近郊にありながら、交通利便性は悪く、生活インフラもあまり整っていない。家屋よりも更地のほうが多く、住民の新陳代謝もあまり起こらない。無住区画はどんどん荒れ地化していき、共同設備は劣化。住宅地は管理不全に陥っていく。これは千葉県だけの問題なのか。だれがこの状況を作っているのか……。「限界ニュータウン」を訪ね歩きつづける著者が、その誕生から現状をたどり、利活用と未来を考える。

 本書は、千葉県北東部に点在する限界ニュータウンが生まれた背景とその現状、そして、実際に限界ニュータウンの不動産を取得した方や、在住者の方、更には地元の仲介業者様などの協力からまとめ上げたもの。著者は、東京から千葉県北東部の北総台地の貸家に移り住み、安い中古住宅を探して物件めぐりをする中で次々に奇妙な光景を目にし、駅から遠く離れた広大な畑の真ん中や森林の細道の奥深くなど、不便極まりない場所に造成され、荒れ果てた空き地が広がりツタがからみつく空き家が点在する小規模分譲地の跡が無数に存在したことから、限界ニュータウンを訪ね歩き、分析と考察をまとめています。放棄分譲地や限界分譲地の今後について深く考えさせられる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月22日

『カミカゼの幽霊 人間爆弾をつくった父』神立尚紀

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カミカゼの幽霊 人間爆弾をつくった父 [ 神立 尚紀 ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2023/11/22時点)




 終戦の3日後、男は遺書を残し零戦に乗って飛び立ち、東の空のかなたに消えていった…。名前を変え、素性を偽り戦後を生きた特攻兵器「桜花」の発案者・大田正一の謎多き生涯をたどる。

 父はなぜ死人となって生きようとしたのか? 名前を変え、素性を偽り、「戦後」を生きた特攻兵器「桜花」の発案者・大田正一の謎多き生涯。

 本書は、爆弾にロケットエンジンを装着し、目標物に誘導する目的のみの操縦席を持つ滑空機「人間爆弾・桜花」を発案した大田正一の消息を追ったノンフィクション。公式の記録では、大田は終戦3日後の8月18日に遺書を残し、訓練用の戦闘機に乗って神之池基地を飛び立ち、そのまま洋上で行方不明となり殉職したとされていましたが、彼は生きていて、名前を変え、出生地や生年を偽り、結婚し子供をもうけ、市井の人として戦後を生き抜いていた…という驚くべき事実が記された一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月21日

『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』竹内早希子




 醤油、味噌、酒を仕込む、巨大な木桶。絶滅の危機に瀕する桶職人と大桶づくりの技術を未来へつなごうと立ち上がったのは、小豆島の醤油屋さんだった! “木桶職人復活プロジェクト”を立ち上げた人々の熱い奮闘記。

 しょうゆ、みそ、酒など、日本の伝統調味料づくりに欠かせない巨大な木おけ。日本固有のこの巨大おけを、つくれる職人がいなくなる! 「しょうゆ屋が、おけつくったら、おもろいやん!」……立ち上がったのは小豆島のしょうゆ蔵。最後の職人に弟子入りし、次々に降りかかる無理難題をクリアして、おけづくりの輪を全国に広げた奇跡の奮闘記。

 醤油、味噌、酒といった伝統的な調味料に欠かせないのが日本独特の巨大な木桶でもありますが、木桶の板は多孔質で目に見えない小さな穴がたくさん開いていて、そこに蔵独自の酵母や乳酸菌が住み着き、それらがつくり出す味や香りの成分が、その蔵ならではの醤油や味噌の風味の決め手になっています。ところが今、その木桶を作る桶職人が絶滅の危機に瀕し、大桶作りの技術が絶えようとしています。本書は、その危機に立ち向かい失われゆく技能を復活しようという人たちの奮闘する姿を描いたノンフィクション。継承者不足などで消えていく文化の復活や、安さではなく価値の追求など、とても強く印象に残る内容でした。現在、木桶を使って醸造される醤油は、国内の全醤油生産量の1パーセントなのだそうで、99パーセントは、ステンレスや強化繊維入りプラスチックや特殊コンクリートなどを使った醸造方法になっているとのことですが、巨大な木桶こそ環境にも優しく、本来の風味も味わえる醤油づくりへの取り組みは感動も覚えました。

【満足度】 ★★★★☆
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2023年11月20日

『この夏の星を見る』辻村深月

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この夏の星を見る [ 辻村 深月 ]
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 コロナ禍で登校や部活が制限される中、しかし出会いもあった。オンライン会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の中高生たち。「スターキャッチコンテスト」開催の次に彼らが狙うのは…。『北海道新聞』等連載を単行本化。

 離れていても、空はひとつ。全国の中高生たちは天文活動を通じてつながっていく。2020年春、コロナ禍で登校や部活動が次々と制限される中、牛国の中高生は複雑な思いを抱えていた。茨城県の高校2年生、亜紗。渋谷区の中学1年生、真宙。長崎県五島列島の旅館の娘、円華。それぞれに天文活動に出会った生徒たちは、オンライン会議を駆使して、全国でつながっていく。望遠鏡で星をつかまえるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」開催の次に彼らが狙うのは……。

 本書は、茨城、渋谷、五島列島を舞台に、コロナ禍で青春を過ごす若者たちが、星を見ることでつながる物語。制限の多い中、砂浦三高天文部のメンバーが「今年の私たちだって何かこれをやったと胸を張れるものは必ず作れる」と動き出し、リモート会議を駆使しながら東京や長崎の生徒と一緒に開催したスターキャッチコンテストでの交流物語は、爽快感を覚える青春小説で、読後も清々しさを感じる一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月18日

『限界国家』楡 周平

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限界国家 [ 楡 周平 ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2023/11/18時点)




 政界、財界のフィクサーとして名を馳せる前嶋が、コンサルティング会社「LAC」を訪れた。「2、30年先の日本がどうなるか調査してほしい」という。LACの津山が調査をはじめるが…。『小説推理』連載を加筆・修正。

 「憂国の士」であり、政界、財界のフィクサーとして名を馳せる前嶋が世界最大級のコンサルティング会社「LAC」日本支社を訪れた。用件は「20年、30年先の日本がどうなるか調査してほしい」というもの。命を受けたLACの津山は部下とともに調査をはじめるが…。少子高齢化、AIの進化による職業寿命の短命化、地方の過疎化、優秀な若者の海外流出…。明るい材料が何一つないなか、津山が出した結論とは。そして、こんな国にしたのは誰なのか。すべての政治家、すべての財界人、そしてこれからの日本を背負う若者必読のいま起きている現実とこれから起こる未来を描いた警告の書。

 本書は、急激な人口減少による少子高齢化と、テクノロジーの劇的な進歩によって、これまでの知識や経験則では生き抜いていけない世の中になる中、日本はどうなるのかを描いた作品。少子高齢化による人口減での日本の危機を描いた物語ですが、様々な国としての問題も取り上げ、多くの今後の課題を浮き彫りにする中で、エンタメとして魅力ある物語となっています。

【満足度】 ★★★★☆
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2023年11月17日

『ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録』古川英治




 新聞社を退社し、ウクライナ人の妻とキーウに移り住んだ著者は、ほどなくロシアによる侵攻に直面する。戦禍に暮らし、記者として当事者として見た、自由のために戦う民の記録。

 新聞社を退社し、ウクライナ人の妻とキーウに移り住んだ著者は、ほどなくロシアによる侵攻に直面する。短期間で征服されてしまうことを恐れていたが、ウクライナの人々は巨大な敵にいまも立ち向かっている。戦禍に暮らし、記者として当事者として見た、自由のために戦う民の記録。

 本書は、ウクライナ人の妻とウクライナのキーウに暮らす日本人ジャーナリストが、ロシア・ウクライナ戦争の当事者としての記録をまとめたもの。元日本経済新聞モスクワ支局長の著者が、不屈の民と過ごした600日を振り返り、ウクライナの未来を展望した内容となっています。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月16日

『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉

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頭のいい人が話す前に考えていること [ 安達 裕哉 ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2023/11/16時点)




 頭のいい人は話す前に何をどう、ちゃんと考えているのか? 知性と信頼をもたらす7つの黄金法則と、それをベースに深く考える具体的な5つの方法を紹介する。切り取って書き込むシート付き。

 3000社1万人と対峙してきた元デロイトの口ベタなコンサルタントが明かす「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則!

 本書は、周囲から「頭がいい」と思われている人の思考法を、わかりやすく解説した内容で、ポイントをまとめたシートも付属されています。本書の中で、『言葉の定義を知ることで定義を掘り下げることで思考の解像度があがる』とあり、これは非常に納得できるところでした。抽象的な言葉をできるだけ使わないことや、他人軸で考えて行動する大切さも参考になりました。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月15日

『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』垣谷美雨

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行きつ戻りつ死ぬまで思案中 [ 垣谷 美雨 ]
価格:1,760円(税込、送料無料) (2023/11/15時点)




 人生はあっという間と言うけれど、走馬灯に映し出される色とりどりの絵のごとく、たくさんの喜怒哀楽があり、これまで生きてきた年月は、実は長いのだと、このエッセイは教えてくれる。70篇どれも「よくぞ言ってくれた!」と思わず膝を打つこと必至! 垣谷節が炸裂する著者初のエッセイ集。

 『老後の資金がありません』『あなたの人生、片づけます』ベストセラー作家の喜怒哀楽。人づきあい、老後のあり方、家族のこと、そして自分のこと…「よくぞ言ってくれた!」と思わず膝を打つこと必至!自分をさらけ出し、垣谷節が炸裂する著者初のエッセイ集。

 本書は、女性の切実な悩みをテーマに話題作を手がけてきた著者による初のエッセイ集。ストレートな内容が多く、エッセイとしては面白みにやや欠けるものの、著者の人柄や考えが出ていて興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月14日

『ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら』小池伸介




 体を張った研究の果てに見えてきた、森林におけるクマの役割と自然の神秘とは? 25年間にわたってウンコを拾い続け、ツキノワグマの生態を明らかにしてきたクマ博士・小池伸介が、数奇な研究人生とクマの本当の姿を語る。

 25年間にわたってウンコを拾い続け、ツキノワグマの謎に包まれた生態を明らかにしてきたクマ博士・小池伸介氏が数奇な研究人生と“クマの本当の姿”を語る自然科学エッセイ。体を張った研究の果てに見えてきた森林におけるクマの役割と自然の神秘とは?

 本書は、ツキノワグマ研究者で東京農工大学大学院教授の著者が、試行錯誤の研究人生とクマ研究の最前線を綴った一冊。クマの生態とクマが暮らす山林について、文字通り体を張って調査し研究してきた著者の体験記ですが、クマは何を食べてどのように行動しているのかを、25年間にわたってツキノワグマのウンコを拾い、そこから生態を追う姿は興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月13日

『あしたから出版社』島田潤一郎




 多くの読書人に支持されるひとり出版社「夏葉社」の創業者が、青春の悩める日々から、編集・装丁・書店営業の裏話、忘れがたい人や出来事といったエピソードまでを綴る。文庫版書き下ろしも収録。

 本当は就職をしたかった。でも、できなかった。33歳のぼくは、大切な人たちのために、一編の詩を本にすること、出版社を始めることを決心した…。心がこもった良書を刊行しつづける「ひとり出版社」夏葉社の始まりから、青春の悩める日々、編集・装丁・書店営業の裏話、忘れがたい人や出来事といったエピソードまで。生き方、仕事、文学をめぐる心打つエッセイ。

 本書は、出版社「夏葉社」を一人で立ち上げた著者の創業や本づくり、関わる人たちとのエピソードを収録したエッセイ集。出版社を作るきっかけとなった悲しい出来事、本を出すまでの苦労話、ユーモアを交えた多くの人とのエピソードなど、思わずひきこまれる内容で、著者の人柄がよく出ている一冊です。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月11日

『イエローストーンのオオカミ 放たれた14頭の奇跡の物語』リック・マッキンタイア




 荒れ果てたイエローストーン公園の生態系を回復させるため、頂点捕食者のオオカミが14頭連れてこられ、自然に放たれた。彼らが群れをつくり、家族と生き、敵と戦い、死んでいく様子を記録したノンフィクション。

 1995年、14頭のオオカミが自然に放たれた。増えすぎた草食動物により荒れ果てたイエローストーン公園の生態系。豊かな自然を取り戻すべく、カナダから頂点捕食者のオオカミが連れてこられた。彼らはそこで群れをつくり、家族と生き、敵と戦い、そして死んでいった。「20世紀最大の実験」と呼ばれたオオカミ再導入計画の様子を、ベテラン・ウルフウォッチャーが生涯をかけて記録したノンフィクション。

 本書は、「20世紀最大の実験」と呼ばれたオオカミ再導入計画の様子を、生涯をかけて記録したノンフィクション。1930年代、アメリカのイエローストーン国立公園からオオカミがいなくなると、草食動物が増えすぎたことで生態系が崩壊しはじめ、その生態系を回復させるために14頭のオオカミが放たれ、そこから奇跡的な生態系の回復を遂げるまでの記録がまとまった一冊です。

【満足度】 ★★★★☆
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2023年11月10日

『王の家』江上 剛

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王の家 [ 江上剛 ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2023/11/10時点)




 日本一の家具店を一代で築いた“家具王”宝田壮一は後継者選びに悩んでいた。三姉妹のそれぞれの強い思いが不協和音となり、家族間に暗い影を落とす。宝田家具には“破滅”への道しかないのか…。『小説宝石』連載を単行本化。

 権力の座を望む長女、その姉を恐れる次女、父親が気がかりな三女。日本一の家具店を一代で築いた“家具王”宝田壮一だが、寄る年波には勝てず、また後継者選びにも悩んでいた。三姉妹も役員だが、それぞれの強い思いが不協和音となり、家族間に暗い影を落とす。一族を取り囲む社員たちに加えて投資ファンドの策謀が絡み、影は濃く、深くなるばかり。宝田家具には“破滅”への道しかないのか!?家族の“絆”は、幻想にすぎなかった。『リア王』を下敷きに、古くて新しい家族の悲劇を描いた意欲作。

 本書は、家具店の御家騒動を描いた物語で、某大手家具店の相続問題のドタバタ劇が小説になった感じで、騒動が勃発する過程が非常に長くて、結末がアッサリしすぎていたのもイマイチでした。

【満足度】 ★★☆
ラベル:江上 剛 王の家
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2023年11月09日

『あなたはここにいなくとも』町田そのこ

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あなたはここにいなくとも [ 町田 そのこ ]
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 美鈴は不倫相手から栗の渋皮煮を作ってほしいと頼まれるが、そもそも食べたいと言っているのは彼の妻で…。「くろい穴」など、もつれた心を解きほぐす5つのやさしい物語を収録する。『小説新潮』掲載に書下ろしを加え書籍化。

 「おつやのよる」祖母が急逝し、葬儀のために親族が集まる。清陽は祖母に交際相手を紹介できなかったことを悔やむが、原因はその親族にあって…。「くろい穴」美鈴は不倫相手から栗の渋皮煮を作ってほしいと頼まれるが、そもそも食べたいと言っているのは、彼の妻だった。日曜日、ひたすら栗を煮詰めていると…。ままならない人間関係、避けられない別れ―もつれた心を解きほぐし、本当の自分を取り戻すための、5つのやさしいレシピ。

 本書は、5つの女性たちの短編集。5つの物語では、それぞれに魅力的なおばあちゃんの存在が特徴的で、それぞれの主人公が一歩踏み出していく様子が爽やかに描かれています。

【満足度】 ★★★★
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2023年11月08日

『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ




 10年前、父親が通り魔に殺されて母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られた小林姉妹。遺体で発見された妹の妃奈が、保険金殺人を行っていたという疑惑をかけられる。妹の潔白を信じる姉の美桜は、疑いを晴らすべく…。

 十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。

 本書は、第21回『このミステリーがすごい! 』大賞・文庫グランプリ受賞作。物語は地方で大学職員として働く主人公が、妹の殺人事件をきっかけに次々と明かされる意外な事実に触れながら真相を追い求めるミステリ。意外な展開が多く詰め込まれたミステリでもありましたが、その展開は面白かったものの、伏線がイマイチで、しっかりと伏線回収してほしかったですが、展開の激しさは意外性もあり、それなりに面白かったです。

【満足度】 ★★★☆
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