やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだったのだが…。
そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして…。やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった…。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる…。『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!
本書は、非合法な裏の仕事をこなす物騒な腕利きが集う「殺し屋シリーズ」の最新作で、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』に続く第4作。いつも不運に見舞われる七尾が、今回はホテルから出られずに災難に巻き込まれるストーリーで、伊坂ワールド全開で楽しく読めました。展開のテンポも良く、エンタメとして楽しめました。
【満足度】 ★★★★