2024年04月30日

『スパイスハンターの世界カレー紀行』水野仁輔

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

スパイスハンターの世界カレー紀行 [ 水野 仁輔 ]
価格:1,870円(税込、送料無料) (2024/4/30時点)




 ショッキングピンクのカレー、苔が決め手のインド人街のカレー…。記録写真家でもあるカレーの伝道師が、22カ国を旅して出会った究極のカレーとスパイスを、写真とともに語る。旅先で印象に残った料理33のレシピも収録。

 インドのフィッシュカレーで人生観を覆され、ラオスではナマズの卵で作るショッキングピンクのカレーに舌鼓。マレーシアのインド人街で「苔」が決め手のカレーに唸り、フランスでは幻のミックススパイス「忘れられた宝」とご対面。22カ国の探訪記と33の本格レシピを収録したフォトエッセイ。

 本書は、カレーハンターの著書が記録写真家として記録してきた写真と共に世界をめぐり得たものを記録した一冊。写真とレシピが多く、カレーの奥深さほ感じる内容で、思わずスパイスカレーが食べたくなります。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月29日

『商店街の復権 歩いて楽しめるコミュニティ空間』広井良典




 商店街のもつ新たな意味や価値に注目し、国際比較の視点や、まちづくり・交通など公共政策の観点も盛り込み、幅広い叡智を結集。未来の商店街のありようと、再生に向けた具体策を提起する。

 コミュニティの拠点としての商店街に新たな注目が集まっている。国際比較の視点や公共政策の観点も盛り込み、未来の商店街のありようと再生の具体策を提起する。

 本書は、商店街の新たな動きを取り上げ、若い世代がカフェやコワーキングスペースなどコミュニティの拠点として商店街に関心を向け、コミュニティ空間としての「ウォーカブル・シティ(歩いて楽しめる街)」を求める各地の動きや、商店街のもつ新たな意味や価値に注目し、国際比較の視点や、まちづくり・交通など公共政策の観点も盛り込み、幅広い叡智を結集。未来の商店街のありようと、再生に向けた具体策を提起しています。クルマで買い物に行くのが難しい高齢世代が商店街に足を向ける流れも出て来ており、中心市街地再生と交通まちづくり政策は全国的な課題でもありますが、再生に向けた全国各地の取り組みは商店街や地域に関わる立場としても大いに参考になりました。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月27日

『世界は経営でできている』岩尾俊兵




 仕事から家庭、恋愛、勉強、老後、科学、歴史まで、人生がうまくいかないのには理由があった! 一見経営と無関係なことに経営を見出すことで、世界の見方がガラリと変わる「一生モノの思考法」を伝授する。

 飲み残しを放置する夫は経営が下手?張り紙が増えると事故も増える理由とは?人生がうまくいかないのには理由があった!世界の見方がガラリと変わる思考のレッスン。仕事から家庭、健康、科学、歴史まで。東大初の経営学博士が明かす一生モノの思考法。

 本書は、誰もが人生の経営者であることを前提に、人生で起こる問題の多くが経営の失敗から起こっているということを説明したエッセイ。短期利益を追い求めるあまり物事の本質を見失っていないか、手段が目的化していないか、普段の自身の立ち振る舞いを振り返るのに役立つ一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月26日

『世界一かんたんな図書館の使い方 読書が苦手だった司書が教える』つのだ由美こ




 知りたい情報が確実に引き出せる、読みたかった本に秒で出会える、自由研究やレポート提出が楽になる、調べものが得意になる…。「借りるだけじゃない」図書館を使いこなせる超活用法を司書が教える。

 借りるだけじゃない!知りたい情報が確実に引き出せる、読みたかった本に秒で出会える、自由研究やレポート提出が楽になる、調べものが得意になる…。人生を変える技術を身につけよう。

 本書は、図書館の活用法や情報の検索術など、「借りるだけじゃない」図書館の使いこなし方がわかる一冊。司書なのに本を読むのが苦手だった司書が、図書館の使い方をわかりやすく、ユーモアたっぷりに紹介してます。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月25日

『四重奏』逸木 裕

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

四重奏 [ 逸木裕 ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2024/4/25時点)




 チェリスト黛由佳が放火事件に巻き込まれて死んだ。由佳の死に不審を感じたチェリスト坂下英紀は、彼女が活動していた「鵜崎四重楽団」のオーディションを受けて鵜崎に近づき、由佳の死の真相を知ろうとするが…。

 チェリスト黛由佳が放火事件に巻き込まれて死んだ。かつて音大時代に由佳の自由奔放な演奏に魅了されていたチェリスト坂下英紀は、火神の異名をもつ孤高のチェリスト鵜崎顕に傾倒し、「鵜崎四重奏団」で活動していた彼女の突然の死にショックを受ける。演奏家として自分の才能に自信をなくしていた英紀は、同じように苦しんでいた由佳の死に不審を感じ、「鵜崎四重奏団」のオーディションを受けて鵜崎に近づき、由佳の死の真相を知ろうとする。

 本書は、女性チェリストの死をめぐる音楽ミステリ。衰退するクラシック音楽への興味深い考察や演奏の描写はよく表現できており、音楽に生きる者の苦悩がよく描かれていましたが、肝心のミステリ部分が弱く感じたのが少々残念でした。

【満足度】 ★★★
ラベル:逸木 裕 四重奏
posted by babiru_22 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月24日

『心の病気はどう治す?』佐藤光展




 精神医療界のオールスターチームによるメンタルヘルス向上のためのガイドブック。依存症、発達障害、うつ病、統合失調症などを取り上げ、回復に役立つ知識から社会的課題を解消するヒントまで、ありったけの情報を盛り込む。

 あきらめるのはまだ早い!名医に聞いた希望のガイドブック。日本の精神医療のオールスターが集結!心の不調を感じた時に最初に読む本。

 本書は、医療記者の著者が、活躍している精神科医の著作やインタビューをもとに、画期的な治療法や医療福祉施設経営について紹介したもの。現場での最新の精神疾患に関しての対応を知ることが出来、新書として心の病気についてをまとめた一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月23日

『湖池屋の流儀 老舗を再生させたブランディング戦略』佐藤 章




 安売り競争で苦戦を強いられていたポテトチップスの開拓者が、社の威信をかけた「プライドポテト」で起死回生のV字回復。老舗のブランド再構築はいかになされたか。新生・湖池屋の社長が、独自の戦略を説く。

 安売り市場なんか、一切見るな。安売り競争で苦戦を強いられていた日本におけるポテトチップスの開拓者が、社の威信をかけた「プライドポテト」で起死回生のV字回復。「働いてみたい注目成長企業」1位に選ばれた老舗の付加価値経営とは。

 本書は、年間20億円でヒットといわれるスナック市場において40億円の売り上げを叩きだした「湖池屋プライドポテト」について、国産じゃがいもをはじめとする素材、安売り競争下での高価格設定、自立式のパッケージデザインなど、その舞台裏や老舗のブランディング戦略はいかに磨かれ実践されてきたか、独自のマーケット論、経営戦略をまとめた一冊。社長が交代しブランド戦略を軸に新たな一歩を踏み出して、同社の変革を率いた佐藤章・現湖池屋代表取締役社長が老舗としてのプライドを再び醸成し、「湖池屋プライドポテト」などの新商品を生み出すに至った経緯や、マーケターとしての心得などは非常に参考になる内容でもあり、ライバルとの差異化、素材や皮の剥き方、揚げ方などにこだわった品質本位の「湖池屋プライドポテト」への進化と共に老舗企業の再生物語としてもとても興味深い内容でした。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月22日

『いのちのめがね 眼鏡屋さんが明かすパフォーマンス向上法』灰谷 孝




 まぶしさや苦手な色が体を疲労させる? 原因不明の不調は“目”からきている? まぶしさが原因で体のバランスが崩れることを説明し、体幹を整えるカラーレンズ眼鏡の効果、子どもの成長からわかる目の働きなどを解説。

 体幹が整う、姿勢がよくなる、目の疲れ、慢性的な肩こり、首や背中の痛み…あなたの不調、カラー眼鏡で解消できるかもしれません。

 本書は、自分に合ったカラーレンズの可能性を解説した一冊。見えすぎやまぶしさが原因であればそれらを軽減させるだけで、体幹が整い姿勢がよくなったり、めまいや頭痛、慢性的な肩こり、首や背中の痛みなども改善されたりすることについてや、適したカラーレンズのメガネの装着が、心身の安定やスポーツ競技のパフォーマンス向上に影響することについて分かりやすく書かれており、カラーレンズの効果はあまり気にしたことはなかったですが、参考になる一冊でした。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月20日

『ウィキペディアでまちおこし みんなでつくろう地域の百科事典』伊達深雪




 ある都市のウィキペディア項目に写真や詳細な紹介文を加えたところ、観光収入が増加した…。まちの活性化やオープンデータ推進の取り組みとして注目を集める「ウィキペディアタウン」。その魅力と活用の仕方をガイドする。

 ある都市のウィキペディア項目に高画質の写真や詳細な紹介文を加えたところ、観光収入が増加した―まちの活性化やオープンデータ推進の取り組みとして地域コミュニティや図書館、教育現場などから注目を集める「ウィキペディアタウン」。その魅力と活用の仕方をガイドする!

 本書は、インターネット上の百科事典と言われる「ウィキペディア」を、まちおこしに繋げようと地域に関する項目を増やす実践として「ウィキペディアタウン」を主に取り上げた一冊。ウィキペディアタウンを実践する際の参考としてはもちろん、ウィキペディア執筆・編集者の体験としても興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月19日

『驚きの「リアル進化論」』池田清彦




 進化論が現在までどのように変遷してきたかをたどりながら、多くの人が信じるネオダーウィニズムの限界を改めて明らかにし、それを止揚するアプローチである「構造主義進化論」について語る。進化論の今を知る最適な一冊。

 実証と反証を繰り返してきた進化論の歴史、遺伝子工学が炙り出した「ネオダーウィニズム」の矛盾、「構造主義進化論」という新たなアプローチまで語り尽くす、知的エンターテインメント。

 本書は、メディアでおなじみの著者が、進化論の歴史をたどりながら、ネオダーウィニズム(ある生物の遺伝子に突然変異が起こり、環境により適応的な変異個体が自然選択によって集団内に広がり、その繰り返しで生物は環境に適応するように進化する理論)の矛盾を突き、最新の知見にもとづいた「もっとも合理的な進化論=リアル進化論」をわかりやすく解説したもの。集団遺伝学などを取り入れた最新の進化論については、中々興味深い内容でした。

【満足度】 ★★★☆
posted by babiru_22 at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月18日

『わたしたちに翼はいらない』寺地はるな

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

わたしたちに翼はいらない [ 寺地 はるな ]
価格:1,815円(税込、送料無料) (2024/4/18時点)




 シングルマザー、専業主婦、独身の会社員。同じ地方都市に暮らす3人は、いじめ、モラハラ夫、母親の支配に悩まされ、やがて…。「生きる」ために必要な、救済と再生をもたらすまでのサスペンス。『小説新潮』連載を単行本化。

 他人を殺す。自分を殺す。どちらにしてもその一歩を踏み出すのは意外とたやすい。「生きる」ために必要な救済と再生をもたらす物語。

 本書は、架空の地方都市に住むアラサーの男女3人が、関わり合ったことからそれぞれに困難に直面し、もがいていく様を描いたサスペンス。「いじめ」「夫によるモラハラ」「毒母からの圧」「ママ友マウント」などで心に傷を追った3人の男女の心の傷の描写がリアルでもあり、心理サスペンスとして堪能できました。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月17日

『ロスト・イン・ザ・ターフ』馳 星周

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ロスト・イン・ザ・ターフ [ 馳 星周 ]
価格:1,760円(税込、送料無料) (2024/4/17時点)




 競馬バーを営む葵がパドックで一目ぼれした牡馬・ウララペツは、名馬メジロマックイーンの最後の世代の産駒。だが、ほどなく引退することに。葵はウララペツを買い取り種牡馬にしようとするが…。『オール讀物』連載を書籍化。

 亡き兄が遺した競馬バーを営む倉本葵。ある日、大井競馬場で芦毛の9歳の牡馬・ウララペツを見かけるなり一目惚れする。ウララペツは名馬として名高いメジロマックイーンの最後の産駒だった。だがほどなく、戦績の振るわないウララペツは引退することに。このままでは、ウララペツは食肉にされる……。葵はウララペツを買い取って馬主となり、種牡馬にしようと決意する。ところが次から次へと難題が……。葵、メジロマックイーンの血筋を残したいと熱望する常連客やウララペツの元馬主など、馬をこよなく愛する男女が奮闘しつつ、恋のさや当てにも興ずるラブコメディー。

 本書は、一頭の競走馬にほれ込んだうら若き女性と彼女に群がる男たちの恋物語で、競馬が題材のラブコメディ。競馬ファン以外でも楽しめるよう、著者にしては珍しく軽いタッチでのラブコメで、競走馬の背負った悲しい宿命や、北海道の牧場の苦境を巧みに盛り込みながらのエンタメ小説となっています。競馬ファンとしては少々物足りなかったですが、馬産地の描写はとても良かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月16日

『龍の墓』貫井徳郎

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

龍の墓 [ 貫井徳郎 ]
価格:1,870円(税込、送料無料) (2024/4/16時点)




 東京都町田市郊外で発見された身許不明の焼死体。町田署の女刑事・保田真萩は、警視庁捜査一課の南条と聞き込みを開始する。そんな中、荒川区内で女性の変死体が見つかると、ネット上である噂が…。『小説推理』連載を書籍化。

 東京都町田市郊外で発見された身許不明の焼死体。町田署の女刑事・保田真萩は、警視庁捜査一課の南条とコンビを組んで聞き込みを開始するが、事件解決に繋がる有力な手がかりを掴めずにいた。そんな中、荒川区内で女性の変死体が発見される。その殺害状況が公表されるや、ネット上である噂が囁かれはじめた。“町田と荒川の殺人は、人気VRゲーム“ドラゴンズ・グレイブ”の中で発生する連続殺人の見立てではないのか?”一見、何の繋がりもないように思えた二つの事件だったが、やがてその噂を看過できなくなるような事態へと発展していく…。

 本書は、VRゲームのクエストと実際の燃やされた遺体に始まる連続殺人事件が描かれるミステリ。VRの世界で起きた殺人と実際の事件がリンクする近未来の設定で、ゲームの解決を参考に現実の連続殺人事件も解決するという物語でしたが、著者のミステリとしては異質でしたが、ゲームのストーリーに入り込めず、個人的にはイマイチでした。

【満足度】 ★★★
ラベル:貫井徳郎 龍の墓
posted by babiru_22 at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月15日

『ようこそ富士山測候所へ 日本のてっぺんで科学の最前線に挑む』長谷川敦




 かつて、きびしい自然環境の中で気象観測が行われてきた富士山測候所。日本一高いところにある富士山測候所の歩みと、無人化が決まった時に測候所を守るために立ち上がった科学者たち、富士山頂での研究などを紹介する。

 富士山の山頂、日本で最も高い場所にある「富士山測候所」を知っていますか。富士山での気象観測は100年以上前から始まりましたが、人工衛星など最新技術の発達でその役割を終え、測候所は解体される予定でした。そのとき科学者たちが「ここでしかできない研究」を続けるため、富士山測候所の存続に立ち上がります。第1部では富士山頂という過酷な環境で困難を乗り越え気象観測をおこなってきた人びとの物語を、第2部では最前線で活躍する科学者たちが富士山山頂で行うさまざまな研究を紹介します。

 本書は、富士山測候所について、困難を極めた開設の経緯や、のちの解体危機に科学者たちが「ここでしかできない研究」存続のために立ち上がる様子など、携わった人々の情熱が紹介された一冊。過酷な環境で気象データをとるために測候所の建設に尽力した人々の話と、先人たちの遺産を引き継ぎ貴重な研究を続ける話は非常に胸が熱くなる内容で、今後の課題は多いですが、ぜひ様々な研究が続けられればと思います。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月13日

『病気の壁』和田秀樹

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

病気の壁 [ 和田 秀樹 ]
価格:1,100円(税込、送料無料) (2024/4/13時点)




 年をとればだれもがぶちあたる「病気の壁」と、どう向き合えばよいか。病気のとらえかた、病院や医師の選びかた、健康診断や薬、食生活など、「病気の壁」をらくらくのりこえる方法を指南。

 年をとればだれもがぶちあたる「病気の壁」。たのしい老後になるのか、つらい老後になるのかは病気次第だったりします。本書では「病気の壁」をらくらくのりこえる方法を名医が指南します!

 本書は、病気の捉えかた、病院や医師の選び方、健康診断や薬、食生活について著者なりの考えをまとめた一冊。医師や薬に頼り切るのでは無く、自分の生きる考え方をしっかり保つことの大切さが書かれています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月12日

『ツレが「ひと」ではなかった 異類婚姻譚案内』川森博司




 「ひと」と「ひと以外(動物・異人・他界の者)」が婚姻を結ぶ説話「異類婚姻譚」は昔話としても親しまれてきた。出会いと別れ、排除、殺意、秩序、利益。様々なテーマに彩られた異類婚の世界を紹介する。

 私の結婚相手は「ひと」ではなかった…。「ひと」と「ひと以外」が婚姻を結ぶ説話「異類婚姻譚」。新たなファンタジー創造のヒントが散りばめられた異類婚姻譚の入門書。

 本書は、人外との婚姻譚を、各地の昔話を引用して、動物 、異界の者(神さま等)、異形の者(鬼等)に区分して解説した一冊。日本の昔話だけでなく、アジアや西洋起源の婚姻譚も幅広く掲載。アニミズムだけでなくルッキズムや別れの美学、異類の排除・ジェンダーまで論じる最終章は面白かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月11日

『伝説の牝馬図鑑 血統と戦績で読む』江面弘也

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

血統と戦績で読む伝説の牝馬図鑑 [ 江面弘也 ]
価格:2,860円(税込、送料無料) (2024/4/11時点)




 なぜ牝馬は強くなったのか。ヒサトモからリバティアイランドまで、牡牝混合の六大競争とGIレースを勝った牝馬を基本に、「牝馬の時代」を築いた名牝109頭を徹底解説。収録馬の血統&戦績表も収録。

 なぜ牝馬は強くなったのか。「牝馬の時代」を築いた名牝109頭を徹底解説!

 本書は、戦前の牝馬初のダービー馬・ヒサトモから白毛のGI馬ソダシまで「牝馬の時代」を築いた名牝109頭を徹底解説した一冊。なぜ牝馬は強くなったのかについてを、日本の主なファミリーラインや種牡馬系統図でわかる伝説の牝馬たちの血統などから解説しており、名牝109頭について戦績などが分かりやすく紹介されています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月10日

『治験島』岡田秀文

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

治験島 [ 岡田秀文 ]
価格:2,145円(税込、送料無料) (2024/4/10時点)




 治験が終わるまで、出ることは許されない治験島。男性医師の不可解な転落死、島内で発見された女性の白骨死体…。新薬治験の現場で、いかに犯行が起こったのか。治験という“密事”を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー。

 一日1錠、採血8回。13日間、三食保証いたします。…ただし、決して誰も信じないでください。隔離生活を襲う得体の知れない事件の数々。治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か…。

 本書は、新薬治験のために集まった病院で起きる殺人事件が描かれるミステリですが、タイトルに島と書かれているのでクローズドサークルのミステリだと思っていましたが、そうではなく、展開はそれなりに良かったものの、ややご都合主義的な流れとなっていたのが少々残念でした。

【満足度】 ★★☆
ラベル:岡田秀文 治験島
posted by babiru_22 at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月09日

『時の睡蓮を摘みに』葉山博子

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

時の睡蓮を摘みに [ 葉山 博子 ]
価格:2,090円(税込、送料無料) (2024/4/9時点)




 1936年、父が綿花貿易を営む仏領インドシナのハノイへと渡った滝口鞠。猛勉強の末、外務書記生・植田の助力もあってハノイ大学への入学を果たし、地理学を学ぶことに。そんな矢先、植田が敵兵に拉致されたとの報が届き…。

 1936年、旧弊な日本を逃れ、父が綿花交易を営む仏領インドシナで地理学を学ぶ滝口鞠は、外務書記生の植田や、暗躍する商社マンの紺野、憲兵の前島らとの関わりにより、非情なる植民地の現実に触れていく。世界大戦の時代を生きる、ひとりの日本女性の運命は?

 本書は、第13回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作で、ハノイを舞台に戦時下の諜報戦とロマンスを描いた作品。戦時下のハノイで日本人女性と憲兵が戦時の時局に翻弄される物語で、歴史的出来事が細かく描かれていることもあってかなり重厚なストーりーでしたが、女性の自立と生き様を描いた人間ドラマとして興味深かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月08日

『知られざる海上保安庁 安全保障最前線』奥島高弘




 海の警察・海上保安庁の任務とは? 常に紛争の火種を抱える日本の周辺海域の最前線で対応する海上保安庁。世間にあまり知られていないその組織の実態を、元海上保安庁長官が紹介。安全保障環境に果たす重要な役割も伝える。

 『海猿』『DCU』だけではわからない、国防の要。今こそ語る海の警察、海上保安庁の任務。

 本書は、タイトルにもあるように海上保安庁の実態と、安全保障の最前線で対応している海上保安庁について分かりやすくまとめた一冊。日本は、尖閣諸島における中国の領海侵入の問題や、韓国との竹島をめぐる問題、ロシアとの北方領土問題など、さまざまな問題を抱えていますが、我が国を取り巻く安全保障環境は年々厳しいものとなっており、日本の周辺海域は常に紛争の火種を抱えており、その最前線で対応しているのが海上保安庁について、組織の実態を始めとして、重要な役割についてが書かれており、この海保の実態こそ多くの国民も関心を持って知ってほしいと思います。

【満足度】 ★★★★☆

posted by babiru_22 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする