2025年03月01日

『フェイク・マッスル』日野瑛太郎

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フェイク・マッスル [ 日野 瑛太郎 ]
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 たった3ヵ月のトレーニング期間を経て、人気アイドル大峰颯太がボディビルの大会で上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉になるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」とドーピングを指摘する声が上がり、炎上状態となってしまう。当の本人は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査することを考え付くのだが…?真実を巡る潜入の日々が始まった。

 本書は、第70回江戸川乱歩賞受賞作。物語は、人気アイドルがたった3ヶ月のトレーニングでボディビル大会上位入賞を果たし、その結果にドーピング疑惑が浮上し炎上。その疑惑を確かめるため、彼がオープンさせたトレーニングジムに潜入取材を命じられる週刊誌記者が真相を探るストーリーですが、ボディビルダーのドーピング疑惑が上手くミステリ仕立てとなっており、テンポが良い展開で、肉体改造の疑惑を謎解きとしていたのも面白かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする