サイレント・キラー
医師そして看護師が次々と失踪した。義兄の残した「サイレント・キラー」という唯一のメッセージを手がかりに、若き医師の闘いが始まった。書き下ろし長篇医療ミステリー。
都内の私立病院に勤める医師・楠木真史が謎の失踪をしてから1週間が過ぎた頃、妻の志乃の許へ怪しげな電話がかかってきた。真史が拉致されたと怯えながら話す女性は、志乃との面会を求めてきたのだ。だが翌日、電話の女性と会うはずだった志乃は忽然と姿を消してしまった。大学病院に勤める福本耕平は、姉の志乃の行方を追うが、手がかりは何もつかめなかった。義兄の真史の失踪と必ず繋がりがある……そう確信した耕平は、真史が勤めていた病院へ転職を試みるのだった。この病院に何があるのか? 次々と明らかになる患者の不審死、看護師の失踪。耕平は真史が遺した手帳に記された「Silent Killer」の文字を発見するのだが……。サイレント・キラーとは、いったい何か? 病気なのか、患者や医師を差すのか? 耕平は、元刑事の協力を得て、真相を探りはじめる。
著者は現役の医師でもあり、これまでにも医療ミステリを幾つか出していますが、現役医師が描く作品だけに、医療についてを深く掘り下げて描いており、個人的にはミステリ部分で多少物足りなさも感じましたが、読みごたえある作品でした。
【満足度】 ★★★☆

