2009年03月27日

『珈琲屋の人々』池永 陽


珈琲屋の人々

 東京の下町の商店街にある喫茶店「珈琲屋」。そこは、心に傷を負った者たちが集まる交差点…。商店街に暮らす人々が「珈琲屋」で語った人間ドラマを、情感溢れる筆致で描いた7編の連作集。

 「珈琲屋」の主人・行介は、人を殺した。行介の恋人だった冬子は、別の男性と結婚した。行介が刑期を終えたとき、冬子は離婚した。そんな二人の間には、時だけが静かに流れていた……。本書は、商店街で暮らす人々が「珈琲屋」で語った人間ドラマを7編収録した作品ですが、それぞれの人達の微妙な人間心理を描いた作品で、珈琲のようにホロ苦い作品集です。過去のある喫茶店「珈琲屋」の主人ということで、勝手に高倉健をイメージして読みましたが、コーヒーをきっかけとして語られる話で、コクのある深みを感じる連作でした。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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