2009年04月02日

『夜の光』坂木 司


夜の光

 慰めなんかいらない。癒されなくていい。欲しいのは、星の距離感。天文部に集うスパイたちが、最前線で繰り広げた戦闘とは…。闇を駆ける4人の高校生を描く、絶対零度の青春小説。

 物語は、女性軽視を不思議とも思わない家庭に育つジョー、リストラされた心の辛さからアルコールに溺れて娘に暴力をふるう父親と、それに対し何も言わない母親を持つギィ、独裁的で家族の人格を認めようとしない祖父とそれに甘んじている両親を持つブッチ。おしゃべりでお調子モノのケージと、それぞれ心の中に悩みを持ち、仮面を被り高校生活を過ごしている4人の高校3年生の1年間が章ごとに語り手を変えて描かれたもの。ミステリ要素も含んでいる青春小説で、淡々としすぎている点がやや気にはなりましたが、今風の友情物語として面白かったです。

【満足度】 ★★★★
ラベル:坂木 司 夜の光
posted by babiru_22 at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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