2009年04月03日

『風葬』桜木紫乃


風葬

 釧路で書道教室を開く篠塚夏紀は、出生の謎を解くために根室へ向かうが…。男女の欲望が交差する根室港。謎の言葉に引き寄せられて3つの家族が集まるとき、オホーツクの封印された歴史が明かされる。新感覚官能ミステリー。

 釧路で書道教室をひらく篠塚夏紀は、根室本線に乗って根室に向う。父親の名を知らずに育った夏紀は、自らの出生の謎を解く鍵を根室在住の元教師・沢井徳一が新聞に投稿した歌に見つけたのだ。ひとつの歌に引き寄せられた夏紀と沢井。その出会いは、オホーツクで封印されていた、いまわしい過去の扉をこじあけることになった……。

 道東が舞台の作品なだけに、読む前は結構期待していましたが、結構凝った設定で、ミステリとしては多少の物足りなさはあったものの、面白かったです。主人公の出生の秘密から始まり、拿捕問題や密漁など、根室が舞台なだけに、オホーツク海の舞台設定をうまく作品としており、濃密な人間ドラマをスリリングな展開としています。

【満足度】 ★★★★
ラベル:桜木紫乃 風葬
posted by babiru_22 at 07:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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