2009年12月31日
『セブンイレブンの罠』渡辺 仁
日本経済の「失われた10年」で日本一になったセブン−イレブンは、なぜ独占禁止法で裁かれたのか? その創業期まで遡り、世にも稀な「セブン−イレブン商法」の本質を明らかにする。『週刊金曜日』連載に加筆して書籍化。
本書は、なぜセブンイレブンが独禁法で裁かれることになったのかを、創業から35年間の歴史を紐解き、フランチャイズ・ビジネスに潜む数多くの問題点を浮かび上がらせていると同時に、多くのコンビニオーナーが、セブンイレブン本部によって「人間としての尊厳」を奪われつつある現実が浮き彫りにしています。セブンイレブン本社自体の収益が、毎年増収を続けていく中で、名ばかりオーナー達が、様々な契約や手段で、貯金も学資保険も切り崩していく現実や、近隣出店などで、自殺者まで出ている事実、大企業における個人オーナーいじめなど、知られざる大手企業の実態を丹念な取材で明らかにしています。特にセブンイレブン商法ともいえる、フランチャイズ・ビジネスの問題点は、広く一般の人々にも知ってほしいものだとも思いますし、モラルのない大企業の横暴ぶりこそ、鋭くメスを入れて、マスコミでも取り上げてほしいものですし、そうした実態を大手に負けずに書籍化したことは、大きな意味がありますし、非常に興味深かったです。
それにしても、楽天ブックスでは販売すらしておらず、ネット書店でも一部のネット書店だけが販売をしていますが、企業側の買い占めがあったのか、何らかの圧力があったのかは不明ですが、こういう本こそ多くの人の目に触れてほしいものだと思います。
【満足度】 ★★★★☆
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